映画『レオン 完全版』を観て英語学習

ニューヨークを舞台に、凄腕の「掃除屋」と家族を亡くした少女との心の交流を描いた、リュック・ベッソン監督によるスタイリッシュ・アクション。

出典:Amazon

映画『レオン 完全版』概要・英語表現 セリフ解説

作品概要

無口な「掃除屋」と、アパートの隣室に住む12歳の少女との父娘とも恋人ともつかない愛情を描いたアクション・ムービー。少女マチルダを演じるナタリー・ポートマンが鮮烈な魅力を放っています。彼女はリアルでもハーバード大学とイェール大学に現役合格、6か国語ができる等など…天は彼女に何物を与えているのでしょうか。
「掃除屋」レオンの純粋さと、少女マチルダの危うさが相まってアクションでありながら青春映画のような雰囲気があります。敵役を演じるゲイリー・オールドマンのキレ切れの名演も楽しめます。

余談ですが、以前はあまり好きではなかった「世話役」トニーと最後にでてくる学校の先生(?)に親近感が湧くようになったのは年をとったからかな…。

基本情報

フランス・アメリカ合作映画 1994年制作 (133分)

原題:仏: Léon、英: Léon: The Professional

舞台:ニューヨーク

出演:
ジャン・レノ (レオン・モンタナ)
マチルダ・ランドー (ナタリー・ポートマン)
ゲイリー・オールドマン (ノーマン・スタンスフィールド)
ほか

語彙の傾向

  • Main:恋愛、犯罪、暴力 関連
    • Sub:薬物、武器、子育て、警察 関連

英語表現 セリフ解説

愛か死か

家族の仇ノーマンの居場所を突き止めたマチルダが、ノーマンを始末してくれるようレオンに話を持ち掛けるシーンのセリフ抜粋です。

Mathilda : Here. It’s for a contract. Twenty grand, right?

⇒ マチルダ『これ、依頼金の2万ドルよ』

マチルダは、まずレオンに「掃除屋」の仕事をお金で依頼します。

grand:1千ドル

※ 1 grand =1 thousand dollars

お金のカジュアルな表現です。20(twenty) × 1000 (grand) で 2万 です。

このセリフもそうですが、grand は複数でも 「s」はつきません。単数のままです。

お金の表現では、他に

buck:ドル

があります。こちらは2ドル以上では、「s」がついて bucks となります。

Leon : Revenge is not good, Mathilda. Believe, it’s better to forget.

⇒ レオン『復讐はよくないぞ。早く忘れた方がいい』

マチルダの持ち掛けを断り、レオンは自身の過去の経験からも復讐を忘れるように諫めます。

Revenge:復讐

it’s better to: … するほうがよい

似たよう表現としては should や had better がありますが

shoud : … するほうがよい

親しい間柄で提案するようなやわらかいニュアンスです。

had better:… しなさい

命令的、強制的なニュアンスです。目上の人に対しては使いません。

このセリフでのレオンの it’s better to は should ほど親しみはなく、had better ほど強制的でもない、ちょっと精神的には距離のある表現です。

Leon : Nothing’s the same after you’ve killed someone. Your life is changed forever. You’ll have to sleep with one eye open for the rest of your life.

⇒ レオン『人を殺すとすべてが変わる。取り返しがつかない。目を片方開けて寝るはめになる』

with one eye open: 片目を開けながら

付帯状況の with です。 with のあとに目的語、補語の語順で、「… しながら」という意味になります。

with + 目的語 (one eye) + 補語 (open)

Mathilda : I don’t give a shit about sleeping, Leon. I want love or death. That’s it.

⇒ マチルダ『眠ることなんてどうでもいい。私が欲しいのは愛か死、それだけ』

レオンの言葉に耳を貸さず、マチルダは自分の感情を抑えることができません。
この映画の中で特に印象に残るマチルダのセリフだと思います。

I don’t give a shit:どうでもいい、興味がない

shit は ”くそ” という意味ですが、スラングで give a shit とすると 「気を使う」、「興味を示す」、という意味になります。普通 否定文で使われます。

give a shit は care about と同意です。

I want love or death
私が欲しいのは愛か死よ

レオンという映画の中で、マチルダのキャラが際立つのはこういったところですね。

12歳の少女の言葉ではないですよね。

That’s it: それだけだ

Leon : Love or death. Get off my case, Mathilda. I’m tired of your games.

⇒ レオン『愛か死か。もう放っておいてくれ、マチルダ。君のゲームにはもう疲れた』

Get off my case:放っておいてくれ、かまわないでくれ

tired of: … に精神的に疲れる、… にうんざりしている

Mathilda : It’s really great game, Leon. It makes people nicer. It starts them thinking. The kind of game you love. If I win…you keep me with you…for life.

⇒ マチルダ『人を優しくする素敵なゲームを知ってるの。きっと気に入るわ。私が勝ったら生涯あなたと一緒にいさせて』

レオンを何とか説得しようとマチルダがロシアンルーレットを始めるくだりです。

makes people nicer

使役動詞 (make) + 目的語 (people) + 補語 (nicer)

SVOC の文型です。 「O を C にする」という意味合いになります。

starts them thinking

start + 目的語 + doing で 「 (目的語) に … し始めさせる」という意味になります。

for life:生涯、命を終えるまで

The kind of game you love. と言った後にマチルダは拳銃に弾を込め始めます。怖いです…。

Leon : You’re gonna lose, Mathilda. There’s a round in the chamber. I heard it.
Mathilda : So what? What’s it to you if I end up with a bullet in the head, huh?
Leon : Nothing.

⇒ レオン 『君は負けるぞ。弾があるのは音でわかる。』
  マチルダ『だから何? 頭に弾をぶち込んで終わったら、あなたに何か関係があるの?』
  レオン 『何もない』

round:(銃などの) 一発分の弾

chamber:薬室 (銃などで発射される前の弾の入るところ)

end up with:結局 … で終わる

What’s it to you?:あなたに何の関係があるんですか?

直訳すれば「それはあなたにとって何なんだ?」ですが、そこから転じて「それはあなたには何の関係があるの?関係ないでしょう?」といった意味になります。

Mathilda : I hope you’re not lying, Leon. I really hope that deep down inside there’s no love in you. Because if there is…just a little bit of love in you for me…I think that in a few minutes you’ll regret you never said anything.

⇒ マチルダ『本心なのね。私への愛がないことを願うわ。もし私への愛がひとかけらでもあったら、何も言わなかったことを直ぐに後悔することになるから』

deep down inside:心の底では、本当は

regret:後悔する

マチルダと話すトニー

事後に世話役のトニーがマチルダと話すシーン。
スラングやくだけた表現が多いです。

(全てトニーの台詞ばかりで申し訳ありません!)

Tony : He put aside a little cash for you. So, what I’m suggesting is that… seeing as how you’re still so young, I should hold the money for you, you know, ‘till you’re older.

レオンの遺したお金について話すトニー。

遺したお金があることを正直に話すのですから善人なのでしょうが、ズルいですね。

put aside:蓄えておく
直訳すれば「脇に置いておく」です。目の前にある物事を一旦、棚上げにしておく、といった意味です。
(He put aside a little cash for you.: あいつは少しだが金を君に残している)

seeing as (how):~なので
Seeing that と同じですが、Seeing as のほうがくだけた表現です。
「~ということから見れば」⇒ 「~なので」
分詞構文で原因・理由をあらわす副詞節になります。
(seeing as how you’re still so young:君はまだ子供だから)

Tony : Like a bank, you know, except better than a bank, Because, you know, banks always get knocked off. No one knocks off old Tony.

except better than a bank
銀行より良いってことを別にすれば(ことを除けば)

  • knock off:盗みに入る、(仕事を)終える

初め倒産するという意味かと思ったのですが、ここでは強盗するという意味でした。
「仕事を終える」という場合は

We knocked off an hour early (仕事を1時間早く切り上げた)

のように 仕事を切り上げる、といった使い方になります。

Tony : But it’s your money and, in the meantime, all you gotta do is come here every once in a while and I’ll dish it out so that you can have a little fun, OK? Here’s a hundred bucks to start with.

in the meantime:その間に

all you have to do is … : あなたがしなければならいことは、…だけである。

gotta:= got to = have got to = have to

every once in a while:時々

  • dish out:分配する、盛り付ける

dish out には、「気前よく」分ける、といったニュアンスもあります。
ところが、この場面でトニーが I’ll dish it out so that you can have a little fun と言うくだりでは、dish outで「気前よく」といったことをほのめかせながら、そのあとで a little fun と言って結局、大したことができる金額ではありません。実際、100ドル(a hundred bucks)ですし…。この辺にもトニーの性格・やり口が垣間見れると思います。

Tony : So get it outta your goddamn head!

outta: = out of

get … out of one’s head:考えるのをやめる
直訳で「…を頭から追い出す」、「…」の部分には頭の中に焼き付いてしまったこと、頭から追い出そうとしてもなかなか追い出せない物事が入ります。
(get it outta your goddamn head! :いい加減目を覚ませ!)

Tony : And you’re gonna forget all this craziness and get your little ass back to school, capiche?

get one’s ass back:戻る
そのまま訳せば「お尻を戻す」、ass (お尻) という言葉からもわかるように上品な言葉ではありません。かなりくだけたスラングです。

capiche:わかった? 理解した? 
イタリア語由来の表現です。レオンもトニーもイタリア系ですからね。

Tony : ‘Cause something tells me I’m about to lose my famous kind streak.

something tells me:どうやら…のようだ、なんとなく…だと思う

about to …:まさに…しようとしている

  • lose my famous kind streak:

この部分はどのように解釈するのか迷いました。
恐らくkind = 優しい、streak = 性格・性質 で、”私は優しい性格で知られているけれど、それをloseする” となって、「いい加減、怒るぞ」といった意味になるのかと思います。
(I’m about to lose my famous kind streak.:もういい加減、怒るぞ)

以上です。

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