この記事では、アリアナ・グランデの曲『Break Free』の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!
英語の洋楽を聴いていて
この歌詞はどういう意味だろう?
和訳はネットで検索すれば出てくるけれど
何故そういうニュアンスになるんだろう?
そんな風に感じたことはありませんか。
この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!
概要
『Break Free』
ブレイク・フリー
『Break Free』 (ブレイク・フリー)はアメリカの歌手、アリアナ・グランデ (Ariana Grande) の曲です。
彼女のセカンド・アルバム「My Everything」に収録、2014年にリリースされた曲で、音楽プロデューサー・ミュージシャンのゼッド (Zedd) との作品です。
このように他のミュージシャンと組んだ作品では「~ ft. …」(~ フィーチャリング …) と表記されることがあります。
「アリアナ・グランデ ft.ゼッド」の「ft.」は 、”featuring” の略で、音楽界では「ゲストの、客演の」という意味で 誰かの曲にほかのアーティストがゲスト参加することです。「feat.」「F/」「ft.」といった表記がされ、そのあとに続くのがゲストアーティストです。
この曲ではゼッドがゲスト参加ということですね。
記事本文でも解説しますが、曲名の『Break Free』は「自由になる・解放される」という意味で、恋人からの解放を唄った歌詞の内容になっています。
恋愛に限らず、人生 山あり谷あり、いつのまにか色々な事に囚われていたりしますよね。
以下、この記事では英語の文法を中心に歌詞を解説します。
歌詞・和訳
Lyrics
[Verse1]
【歌詞】
If you want it, take it
I should have said it before
Tried to hide it, fake it
I can’t pretend anymore
【和訳】
ほしいなら、取っていきなさいよ
先にそう言っておけば良かったわ
隠そうとしていた、ごまかしていた
もう偽ることはできないわ
[Pre-Chorus]
【歌詞】
I only want to die alive
Never by the hands of a broken heart
I don’t wanna hear you lie tonight
Now that I’ve become who I really am
【和訳】
思う存分に生きて死にたいの
傷ついた心のままで死ぬなんて絶対イヤ
今夜はあなたが嘘をつくのを聞きたくない
本当の自分になったんだから
[Chorus] ×2
【歌詞】
This is the part when I say I don’t want ya
I’m stronger than I’ve been before
This is the part when I break free
Cause I can’t resist it no more
【和訳】
今こそ、あなたなんて要らないって言う時ね
私は今までより強いのよ
今こそ、自由になるの
だって、もう我慢できないのよ
[Verse2]
【歌詞】
You were better, deeper
I was under your spell
Like a deadly fever, yeah, babe
On the highway to hell
【和訳】
あなたはもっと素敵で深みがあった
あなたの魔法にかかっていたのね
まるでひどい熱病にかかったみたいに
地獄行きのハイウェイにのっていた
[Pre-Chorus] >> [Chorus] ×2
上記と同様
[Bridge]
【歌詞】
Thought of your body, I came alive
It was lethal, it was fatal
In my dreams it felt so right
But I woke up every time
【和訳】
あなたの身体を思うと、心が踊った
それは死ぬほどヤバくて、実際 命取りだった
夢の中では間違いないって思ってた
でも、いつも目が覚めて気付いちゃった
[Chorus] ×2
上記と同様
歌詞の意味・文法解説
[Verse1]
I should have said it before
先にそう言っておけば良かったわ
should have 過去分詞: …すべきだった (のにしなかった)
“should have 過去分詞” は「…すべきだった(実際はしなかった)」という、過去に実行されなったことに対する後悔や非難の感情を表します。
[Pre-Chorus]
I only want to die alive
思う存分に生きて死にたいの
die は「死ぬ」、alive は「生存して、生き生きした」という意味ですので、直訳すれば
I only want to die alive
生きて死にたいだけです
変わった表現ですが、実際アリアナ・グランデ本人も「文法的に間違った歌詞…」と自分で語っている記事もあります。
しかし、言いたいことは伝わってくると思います。
序盤の歌詞にある Tried to hide it, fake it (隠そうとしていた、ごまかしていた) といったことではなくて、ちゃんと生きていきたいということでしょう。
続く歌詞でも補足が入ります。
Never by the hands of a broken heart
傷ついた心のままで死ぬなんて絶対イヤ
by the hands of:…の手によって
broken heart:傷ついた心、失恋
この部分は、直前の I only want to die alive につながっています。
Never (want to die) by the hands of a broken heart
傷ついた心によって決して死にたくない
ということです。
Now that I’ve become who I really am
本当の自分になったんだから
now that:今や…だから
now that は何か変化があり、新しい状況の結果や理由を説明するときに用いられます。
口語では that を省略することもあります。
because に置き換えることができます。
[Chorus]
This is the part when I say I don’t want ya
今こそ、あなたなんて要らないって言う時ね
このフレーズの when は関係副詞と呼ばれる用法で、“時”などを表す語句を、when以降の文で修飾します。
この例文では、”時”を表す語句 day「日」 をwhen 以降の I met her first time「彼女と初めて会った」が修飾しています。
この歌詞のフレーズでは、part が “時” を表す語句です。
part は「部分・一部」という意味ですが、関係副詞 when… に修飾される “時” を表す語句と考えれば「段階・一時期」などと捉えることができます。
ですので、このフレーズを直訳すれば
This is the part when I say I don’t want ya
これ (今) があなたを必要としない、と言う段階だ
となり、上記のような和訳になります。
This is the part when I break free
今こそ、自由になるの
break free:自由になる、解放される
曲名の break free は「自由になる、解放される」という意味です。
この曲では、彼氏との関係から解き放たれて自由になる、ということですね。
break は自動詞で「逃げる、脱走する」という意味があります。
束縛を破る、ということでしょうね。
また free は副詞で「自由に」という意味になります。
[Bridge]
Thought of your body, I came alive
あなたの身体を思うと、心が踊った
think of:…のことを考える
come alive:活気づく、元気になる
thought (think の過去形) の前に主語 I が省略されています。
英語は日本語と異なり、主語を都度 文につける言語ですが、省略されることもあります。
くだけた日常会話で文脈から明らかな場合には省略され、このフレーズもその事例です。
It was lethal, it was fatal
それは死ぬほどヤバくて、実際 命取りだった
lethal:死を招く、致命的な
fatal:命取りになる、致命的な
どちらも「致命的な」ですが、意味合いが異なります。
lethal が死を招く能力があることに重点があるのに対し、fatal は結果的に死に至った命取りになったという結果に重点があります。
lethal weapon:凶器、殺傷兵器
fatal accident:死亡事故
以上です。
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