作品概要
幼馴染みの恋を描いたラブストーリー。友達以上、恋人未満 お互いの距離をあと一歩踏み出せない二人ですが、双方違った方向にはこれでもかっ!という程に思い切り踏み込みます。描きようによっては悲劇ですが、それを見事に喜劇にしています。作中でヒロインの友人が「アンタは最高の友達よ。ヤなことがあってもアンタよりはマシだと思える」(※)のように言っていますが、泣いて落ち込んでも結局、前を向いて生きていく彼女に勇気づけられるのはこの友人だけではありません。ポジティブな気持ちになれる映画です。
主な舞台はイギリスの田舎町ですので、もちろん、皆さんイギリス英語です。
(※)
It is so great having you as a friend. I mean, every time something goes wrong in my life, all I got to do is look at yours and it puts everything into perspective.
ロージーとアレックスは6歳からの幼なじみで、ずっと一緒に青春を過ごしてきた友達以上、恋人未満の間柄。二人の夢は、この小さなイギリスの田舎町を離れ、アメリカのボストンにある大学へ一緒に進学すること。ある日ロージーがクラスで人気の男の子と一夜を共にし、妊娠してしまう。2人は再会を誓い、ロージーは地元に残り、アレックスをボストンの大学へと送り出す。お互いを想いながら言葉にできないままに…。
出典:Amazon
基本情報
イギリス・ドイツ合作 2014年公開 (104分)
原題:Love, Rosie
舞台:イギリス(詳細地不明)、ボストン(アメリカ合衆国マサチューセッツ州)
出演:
リリー・コリンズ (ロージー・ダン)
サム・クラフリン (アレックス・スチュワート)
ほか
語彙の傾向
- Main:恋愛、子育て、家族 関連
- Sub:宿泊業、夫婦関係、学生生活、子供 関連
英語表現等
結婚式のスピーチ
1:23:37 ~ 1:26:36
アレックスとベサニーの結婚式での、ロージーのスピーチの場面です。
Rosie : Alex can hold his drink to an almost lethal degree, as I discovered on my 18th birthday, when he decided a night of tequila slammers was the way to go.
⇒ 『アレックスはもう死ぬほどお酒に強いって、わたしの18歳の誕生日のときにわかったんですけど、そのときは彼 一晩飲み明かすって決めてたんですよ。』
can hold one’s drink:酒が強い
… be the way to go:… するのがベストだ
直訳すれば、「… が行くべき道だ」です。そこから転じて「… するのがベストだ」というニュアンスになりますが、この台詞(a night of … the way to go)の場合は、
「今日は一晩中 酒を飲み明かすしかないぜ!」
といった調子かと思います。
tequila slammer:テキーラスラマー (カクテル名)
テーブルに叩きつけて泡立たせて一気に飲むもののようですが、劇中では、その描写はないようです。日本でいうショットガンという飲み方ですね。
映画の冒頭の場面では飲み終わった後に、レモンをかじる飲み方ですね。
Rosie : Well, you know when people say that they were so drunk, that the whole night is a blank and you always go, “No way, not possible. “
⇒ 『ええと、飲み過ぎて一晩の記憶がなくなったり、「そんなのあり得ない」って言ったりするわよね』
blank:空白
No way:あり得ない
go: … と言う
go は他動詞の用法で、”… と言う” という使い方もあります。この台詞のように直接話法で引用する表現は若い人が使うことが多いです。よく使う表現ですので覚えておきましょう。
Rosie : Your friendship has brought glorious technicolor to my life.
⇒ 『あなたとの友情がわたしの人生を光り輝かせたわ』
glorious:輝かしい、壮大な
technicolor:鮮やかな色彩
technicolor は、映画の彩色技法や、それを開発した会社名のようですが、そこから上記のような意味になったのかと思われます。
上記の台詞、直訳すれば「あなたとの友情がわたしの人生に輝かしい鮮やかな色彩を運んでくれた」
Rosie : I hope I didn’t take it for granted. I think maybe I did. Because sometimes you don’t see that the best thing that’s ever happened to you is sitting there, right under your nose.
⇒ 『それ(アレックスとの関係)を当然の事だなんて考えてなかったって、そう思いたいけど、でも、多分そうだったわね。ときどき人間は自分の人生の最高の出来事が、すぐ目の前にあることに気付けないものなんです。』
take … for granted: … を当然と考える、… の有難みを忘れる
the best thing that’s ever happened to: 今までに (人) に起こった最高の出来事
under someone’s nose: (人) の鼻先で、すぐ目の前で
なお、この台詞の直前までは、二人称の you は、アレックスを指していましたが、ここでは一転して、you (および your ) は一般の人間を指しています。このスピーチのシーンもそうですが、you の指す対象がコロコロと変わることがあるので注意しましょう。
Rosie : I’ll always stand guard over your dreams, Alex.
⇒ 『あなたの夢を守り続けるわ』
stand guard over: … を見張る、護衛に立つ
Rosie : So, please, everybody, join me in a toast. To the bride and groom.
⇒ 『さあ、みなさん乾杯しましょう。新郎新婦に』
bride and groom:新郎新婦
bride:花嫁 groom:花婿

乾杯の言い回しは是非、覚えておきましょう。
toast:乾杯
toast には焼いたパンの”トースト”以外に、このように乾杯の意味があります。これは古代ローマでワインやお酒に焼いたパンをいれて行事を祝う習慣があったことに由来しているようです。
また乾杯の際には、
(Here’s) to …
で、「… を祝って乾杯!」という意味になります。
Here’s to your success! : あなたの成功を祝って乾杯!
以上です。
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