ページが見つかりませんでした – 洋楽と洋画で英語学習 https://wnote.jp 洋楽と洋画で英語学習 Sun, 25 Feb 2024 01:22:17 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.3 https://wnote.jp/wp-content/uploads/2022/01/cropped-1977c3821128b24cd466dc3246112894-1-1-32x32.png ページが見つかりませんでした – 洋楽と洋画で英語学習 https://wnote.jp 32 32 【歌詞和訳】『We Are the Champions』(伝説のチャンピオン) で英語学習【Queen /クイーン】 https://wnote.jp/9912/ https://wnote.jp/9912/#respond Sat, 24 Feb 2024 14:00:20 +0000 https://wnote.jp/?p=9912

この記事では、クイーンの名曲『We Are the Champions』(邦題:伝説のチャンピオン) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳はネットで検索す […]]]>

この記事では、クイーンの名曲『We Are the Champions』(邦題:伝説のチャンピオン) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『We Are the Champions』
伝説のチャンピオン

『We Are the Champions』はイギリスのロックバンド クイーン (Queen) の曲のです。

邦題は『伝説のチャンピオン』ですが、原題にあわせて『ウィー・アー・ザ・チャンピオンズ』と呼ばれることもあります。

1977年にリリースされ、彼らの6枚目のアルバム『世界に捧ぐ』(News Of The World) に収録されています。

当初は同年に先行シングルとしての発売で、『We Are the Champions』と『We Will Rock You』が収録されており、大ヒットとなりました (全英最高2位、全米最高4位、カナダ3位)。

曲名の意味は、そのまま「俺達はチャンピオンだ」です (詳しい解説はこちら)。

この曲名や歌詞の内容から、サッカーをはじめスポーツイベントなどで勝利を讃える曲として、今でも用いられることがあります。

もうリリースから半世紀ほどが経っていますが、名曲は色褪せないですね。

この記事が、名曲をあらためて楽しむきっかけになれば幸いです。

以下、この記事では語学の学習として英文法を交えて歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Verse1]

【歌詞】
I’ve paid my dues
Time after time
I‘ve done my sentence
But committed no crime
And bad mistakes
I’ve made a few

【和訳】
やるべきことはしてきたさ
幾度も幾度も
罰を受けた
でも罪は何も犯しちゃいない
ただ酷い過ちは
いくつか犯しはした

[Pre-Chorus1]

【歌詞】
I’ve had my share of sand kicked in my face
But I’ve come through
(And I need to go on and on, and on, and on)

【和訳】
顔に砂を蹴って掛けられることもよくあった
だが、俺は乗り越えてきたんだ
(もっと、もっと、進み続けなければならない)

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[Chorus]

【歌詞】
We are the champions, my friends
And we’ll keep on fighting till the end
We are the champions
We are the champions
No time for losers
‘Cause we are the champions
Of the world

【和訳】
俺達はチャンピオンだ、友よ
そして、最後まで戦い抜くんだ
俺達はチャンピオン、
俺達はチャンピオンなんだ
敗者を相手にしている時間はない
俺達は世界のチャンピオンなのだから

[Verse2]

【歌詞】
I’ve taken my bows
And my curtain calls
You brought me fame and fortune and everything that goes with it
I thank you all
But it’s been no bed of roses
No pleasure cruise

【和訳】
今迄、拍手にお辞儀で応え
カーテンコールも受けてきた
お前達は名声や富、それに伴う全てを俺にくれた
みんな、有難う
だが、それは薔薇のベッドや
船旅を楽しむ生活などじゃなかった


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[Pre-Chorus2]

【歌詞】
I consider it a challenge before the whole human race
And I ain’t gonna lose
(And I need to go on and on, and on, and on)

【和訳】
これは全人類に対する挑戦なのだと思う
俺は負けたりしない
(もっと、もっと、進み続けなければならない)


[Chorus] >> [Outro]

上記と同様


注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

⇒ リンク1 / リンク2

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歌詞の意味・文法解説

[Verse1]

解説するフレーズ

I’ve paid my dues
やるべきことはしてきたさ

pay one’s dues:やるべきことをやる

due は「支払われるべきもの、会費」という意味があり、それを支払う (pay) ので、「会費を払う」という意味や、上記の「やるべきことをやる」のようになります。

また、そこから pay one’s dues には「(苦労して) 地位を得る」や「報いを受ける」といった意味合いにもなり、以降の歌詞の展開を示唆する歌い出しです。

解説するフレーズ

I‘ve done my sentence, but committed no crime, and bad mistakes I’ve made a few
罰を受けた、でも罪は何も犯しちゃいない、ただ酷い過ちはいくつか犯しはした

sentence:刑罰、判決、文

have done には「…を終える (= finish)」、do のみでも「…を遂行する、果たす」という意味があります。

【例文】
I have done my homework
宿題を済ませた

【例文】
You have to do your duty
あなたは義務を果たさねばならない

ですので、慣用的な表現ではないですが、このフレーズの出だしの have done my sentence は「刑期を終えた」という意味になり、それを意訳したのが上記の和訳です。

似た表現で以下があります。

finish one’s sentence:刑期を終える、話を終える

serve one’s sentence:刑期を務め上げる

commit (a) crime:犯罪を犯す

このフレーズの後半にある bad mistakes I’ve made a few の箇所は、 強調するために bad mistakes が先頭となって語順が変わっています。

これは直前の crime と bad mistakes とを対比して「は犯してはいない、ただし一方で、酷い過ちは犯した」と言いたい為と考えられます。

[Pre-Chorus1]

解説するフレーズ

I’ve had my share of sand kicked in my face
顔に砂を蹴って掛けられることもよくあった

share は「割り当て、分担」の意味で、have my share of … を直訳すると「…という自分の割り当てを持っている」です。

sand (砂) はあとに続く kicked … の過去分詞に修飾されてこのフレーズ全体を単語の意味の通りに直訳すると以下です。

I’ve had my share of sand kicked in my face
顔に蹴られた砂の割り当てを持っていた

このままでは、何のことかわかりませんね。

以下の熟語があります。

have one’s (fair) share of …:(嫌なことなど) がありすぎる  (参照)

この熟語で言う share (割り当て) は普通以上でかなりの量であること、そして、嫌なことや良くないことを指すことが多く、これらを踏まえて上記の和訳になります。

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[Chorus]

解説するフレーズ

We are the champions, my friends
俺達はチャンピオンだ、友よ

曲名となっているフレーズです。

ここで初めて一人称の主語が I (俺・私)から We (俺達・私達)となり、単数から複数に変わります。

末尾の呼びかけからも分かるように、Wemy friends (友人・仲間) を指しています。

champion:チャンピオン、優勝者 (チーム)

続くフレーズでは the champions of the world (世界のチャンピオン) と綴られており、自分たちは世界一だと思い上がっているのではないかと、批判され、ブライアン・メイ(クイーンのギタリスト) は「この曲は自分たちをチャンピオンだと歌っているのではなく、世界中の一人ひとりがチャンピオンなのだと歌っている」と反論したそうです。(参照)

一方で、聴衆の参加を念頭に置いてこの曲は書かれ、We は一緒に歌う聴衆ひとりひとりを指していると、フレディ・マーキュリー (クイーンのボーカル) は述べ、ブライアン・メイはこの曲を「団結的で前向きな曲」と評してもいたそうです。(参照)

[Verse2][Pre-Chorus2] の内容をみても、クイーンという演奏者としての経験になぞらえながらも、a challenge before the whole human race (全人類に対する挑戦) といった壮大な観点に飛躍することで、幅広い聴衆や聞き手を巻き込むように意図された歌詞と思います。

このような点や、[Verse1][Pre-Chorus1]での辛いことを乗り越えてきたという歌詞の展開も含め、上記の概要で触れたようにスポーツイベントなどで、この曲が好んで使用されるのも頷けますね。

解説するフレーズ

No time for losers, ‘cause we are the champions of the world
敗者を相手にしている時間はない、俺達は世界のチャンピオンなのだから

(there is) no time for:…のための時間がない

loser:敗者

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[Verse2]

解説するフレーズ

I’ve taken my bows and my curtain calls
今迄、拍手にお辞儀で応え、カーテンコールも受けてきた

take a bow:(舞台で拍手喝采に) お辞儀で応える

curtain call:カーテンコール

カーテンコールはコンサート等の終幕後に、観客の拍手で、出演者が呼び戻されて、挨拶をすることです。

(因みに、出演者が呼び戻されて、追加演奏をするのが アンコール です)

歌っているのは有名なロックバンドのクイーンですから、当然、今までの自分達の体験をそのまま描写したのが、このフレーズと捉えるのが自然でしょう。

解説するフレーズ

You brought me fame and fortune and everything that goes with it
お前達は名声や富、それに伴う全てを俺にくれた

You は 俺・私 (単数) ではなく、俺達・私達 (複数) と考えることができます。

なぜなら、直後のフレーズで I thank you all (みんな、有難う) と言っているからです。

fame:名声

fortune:富、財産、幸運

go with :…に伴う、付属する

go with は直訳すると「一緒に行く」ですが、そこから派生して上記のように「…に伴う、付属する」の意味になります。

everything (全てのもの) は that 以下の関係代名詞節で修飾されています。

everything that goes with it
それに伴う全てのもの

ここで 代名詞 it は文脈から fame and fortune (名声や富) を指すと考えられます。

等位接続詞 and で結ばれている場合には、基本的には複数の扱いになるので、fame and fortune (名声や富) もふつうは複数と扱います。

それなら 代名詞は it ではなく them のはずです。

しかし、例外があり、and で結ばれていても、同じまとまった1つのものを指す場合には単数の扱いとなるというものです。

このフレーズでもその例外があてはまり、fame and fortune (名声や富) をひとまとめと捉えていると考えられます。

楽曲のリズム上の都合でそうしているのかもしれませんね。

解説するフレーズ

But it’s been no bed of roses, no pleasure cruise
だが、それは薔薇のベッドや、船旅を楽しむ生活などじゃなかった

bed of roses:バラを敷き詰めたベッド、安楽な生活

bed of roses はそのまま訳せば「薔薇のベッド」ですが、比喩で「安楽な生活 (境遇)」のたとえとして使われる表現です。(参照)

pleasure cruise はそのまま訳すと「遊覧航海」などですが、こちらも bed of roses ほど慣用的ではないにせよ、「楽しい・満足のいく経験」のたとえとして使われるようです。(参照)

ですので、このフレーズは「(名声と富を得たけれど) そんなに良いものじゃなかった」ということを、英語圏でよくある言い回しで表現したものです。

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[Pre-Chorus2]

解説するフレーズ

I consider it a challenge before the whole human race
これは全人類に対する挑戦なのだと思う

consider 目的語 + 補語: (目的語) を (補語) だと見なす、考える

いわゆる第5文型 SVOCの文です。

第5文型では、補語 (C) は 目的語 (O) を説明していて、O=C の関係となっています。

ここでは 代名詞 it が目的語 (O) 、a challenge が 補語 (C) です。

【例文】
We consider Shakespeare a great poet
我々はシェイクスピアを偉大な詩人とみなしている

before:… に直面して、…の前に存在して

before は「…の前に」という意味合いですが、派生して、何らかの仕事や状況などに「直面して」というニュアンスや、人が取り組むべきことや前途が「…の前に存在して」という意味にもなります。

【例文】
the task before me
私の眼前の仕事

【例文】
A bright future lies before us
我々の前途には輝かしい未来がある

以上のことから、このフレーズは上記の和訳となります。

このフレーズにある 代名詞 it は、文脈から、 [Verse2] の「(名声と富を得たけれど) そんなに良いものじゃなかった」という、自分達 (クイーン) の経験にとどまらず、それをある種の一般論に昇華した普遍的な事柄を指していると推測できます。a challenge before the whole human race (全人類に対する挑戦) ですからね。

以上です。

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【歌詞和訳】『Help!』(ヘルプ!) で英語学習【The Beatles /ビートルズ】 https://wnote.jp/9653/ https://wnote.jp/9653/#respond Sat, 27 Jan 2024 14:21:59 +0000 https://wnote.jp/?p=9653

この記事では、ビートルズの名曲『Help!』(ヘルプ!) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳はネットで検索すれば出てくるけれど 何故そういうニュアンスに […]]]>

この記事では、ビートルズの名曲『Help!』(ヘルプ!) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『Help!』
ヘルプ!

『Help!』(ヘルプ!)はイギリスのロックバンド、ビートルズ (The Beatles) の曲です。

1965年7月にリリースされ、イギリス・アメリカどちらのチャートでも1位となりました。

ビートルズと言えば、この『Help!』のメロディを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

日本では、テレビ東京系のバラエティー番組「開運!なんでも鑑定団」のオープニングテーマとしてもお馴染みの曲です。

作詞・作曲は”レノン=マッカートニー”と共同名義になっていますが、主にジョン・レノンによるもので、一部をポール・マッカートニーが協力して作られた曲です。

※ビートルズの活動期間中に公式に発表された曲 の約7割 (約68%) は “レノン=マッカートニー”名義

曲名『Help!』の意味の通り、「助け」を求める歌詞の内容となっており、当時 ビートルズの人気は加熱し、それに折り合いがつかず自分を見失いそうな心境を表現したものだそうです。

その「助け」は端的に、曲中の次の歌詞にも綴られています。

Help me get my feet back on the ground
僕がまた地に足がつくように助けてよ

またこの曲が、テーマ曲となった映画と、収録した初出アルバムも、同名の『Help!』で 映画とアルバムともにその邦題は『ヘルプ!4人はアイドル』です。

この邦題からもわかるように、当時ビートルズは “アイドル” として売り出されていた頃で、これらの背景をふまえて歌詞を読むのも、ひとつのとらえ方だと思います。

この記事が、名曲をもう一度、楽しむきっかけとなれば、幸いです。

以下、この記事では英語の文法を交えて歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Intro]

【歌詞】
(Help) I need somebody
(Help) Not just anybody
(Help) You know I need someone
(Help!)

【和訳】
(助けて) 誰か必要なんだ
(助けて) 誰でもいいわけじゃないんだ
(助けて) わかるだろ、僕には誰か必要なんだ
(助けて!)

[Verse1]

【歌詞】
When I was younger so much younger than today
I never needed anybody’s help in any way
But now these days are gone, I’m not so self-assured
Now I find I’ve changed my mind and opened up the doors

【和訳】
今より、若い…ずっと若かった頃は
誰からもどんな助けも全然 必要なかった
でも今では日々は過ぎ去り、そんな自信ないんだ
もう僕は変わったと気付いて、扉を開いたからさ

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[Chorus]

【歌詞】
Help me if you can, I’m feeling down
And I do appreciate you being ‘round
Help me get my feet back on the ground
Won’t you please, please help me?

【和訳】
できることなら僕を助けてよ。落ち込んでるんだ
君が居てくれたことに、本当に感謝してる
僕がまた地に足がつくように助けてよ
お願いだからさ、助けてくれない?


[Verse2]

【歌詞】
And now my life has changed in oh so many ways
My independence seems to vanish in the haze
But every now and then I feel so insecure
I know that I just need you like I’ve never done before

【和訳】
もう今では僕の生活が色んな意味で変わったんだ
自立心は霞んで消え失せそうさ
でも、時折とても不安になるよ
今までにないくらい君が必要なんだ


[Chorus] >> [Verse3]

上記と同様

[Outro]


注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

⇒ リンク1 / リンク2

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歌詞の意味・文法解説

[Intro]

解説するフレーズ

(Help) I need somebody (Help) Not just anybody
(助けて) 誰か必要なんだ (助けて) 誰でもいいわけじゃないんだ

not just any:ただの(単なる)…ではない

anybody:誰でも、誰も

any は否定文で、全否定「少しも…でない」「全く…でない」となりますが、not just any … の場合には「ただの…ではない」「単なる…ではない」という意味になります。

【例文】 (全否定)
I didn’t see any children in the playground
運動場では子供は 1 人も見かけなかった

【例文】 (not just any)
It’s not just any movie. It really is worth seeing
それはありきたりの映画じゃない。絶対見るべきだ

some と any

辞書や文法書では some と any の違いは以下のように説明されます。

『some は漠然とではあるが、限られた数量が 「ある」 ことを表すのに対し、 any は 「あるかないか」 はわからない漠然とした数量を表す』

(参照:ウィズダム英和辞典 / 現代英文法講義 )

ここから踏み込んでとらえると、some は「ある」ことが前提・当然ということから「適量」「適した数」というニュアンスがあると考えられます。

この歌詞では somebody ですので「ふさわしい人物」といった含みがあるともとれます。

一方で any は 「あるかないか」 はわからないことから自由な量・数となるイメージとなり「どんな…でも」「何でも」といったニュアンスになります。

[Verse1]

解説するフレーズ

When I was younger so much younger than today, I never needed anybody’s help in any way
今より、若い…ずっと若かった頃は、誰からもどんな助けも全然 必要なかった

younger のあと、so much younger と言い直しています。

曲名のように、誰かに助けを求める内容の曲です。このフレーズで言い直すことで、切迫した感じがでていると思います。

また、この曲がリリースされた当時、ビートルズの各メンバーの年齢は20代なかばに差し掛かろうとするところで、傍目から見ればまだまだ若く、”アイドル” として売り出されていた頃です。

そういった点を、踏まえて、今でも若いけれど、もっと so much younger (ずっと若い) と、言い直しているとみるのも、ひとつのとらえ方だと思います。

後半は否定文 (never) と any の組合せで全否定となっており、さらに any は2箇所で使われて「誰からも (anybody’s)」「どんな方法でも (in any way)」と重ねることで、強く否定しています。

解説するフレーズ

Now I find I’ve changed my mind and opened up the doors
もう僕は変わったと気付いて、扉を開いたからさ

Now (that):今やもう…だから

now that は何らかの変化があり、新しい状況の結果や理由を説明するときに用いられます。

because に置き換えることもできます。

【例文】
Now that I have children, I don’t go out very much
今はもう子どもがいるから、それほど出かけない

口語では that が省略されることがあります。

このフレーズでも that が省略されて、上記の now that の用例を当てはめることができ、that節は the doors までで、次のフレーズ [Chorus] の Help me if you can に繋がると解釈できます。

つまり、ひと続きにすると以下です。

Now (that) I find I’ve changed my mind and opened up the doors, help me if you can
もう僕は変わったと気付いて、扉を開いたからさ、できることなら僕を助けてよ

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[Chorus]

解説するフレーズ

And I do appreciate you being ‘round
君が居てくれたことに、本当に感謝してる

do:本当に、確かに

肯定文で、その内容が事実であることを強調するために動詞の前に do を置きます。

(三単現ならば does、過去ならば did)

「強調のdo」などと呼ばれる用法です。

【例文】
You say he doesn’t like Chinese food, but he does like it
あなたは彼は中華料理が好きではないと言うが、好きですよ

なお、do を置かずに動詞にアクセント (強勢) をつけて発音すると 次の例文のように、動詞の意味を強調することになります。

【例文】
Did you talk to her about it?
その件で彼女と話しましたか?
No, but I wrote to her (※ wrote にアクセント)
いいえ、(直接話さずに) 手紙を出しました

ついでながら、一方で、動詞の程度を強調するならば 以下の例文のようなものがあります。

【例文】
I enjoyed the party very much
パーティーはとても楽しかった

さて、この曲の歌詞に振返って…

上記のように、このフレーズは 強調のdo事実であることを強調していますので少し大袈裟に訳せば

I do appreciate you being ‘round
(感謝していないなんてことはない) 確かに君がいてくれて感謝している、ホントさ

のようなニュアンスです。

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解説するフレーズ

Help me get my feet back on the ground
僕がまた地に足がつくように助けてよ

動詞が get ではないですが以下のような熟語があり、このフレーズも同様の意味合いと考えることができます。

have (keep) one’s feet on the ground:
地に足がついている、分別のある行動をする、現実的である

この曲のリリース時、ビートルズは活動開始してから5年ほど。

急激に人気を得て、スーパースターとなり成功を収めていく中で、ジョン・レノンは後に、次のように当時を語っていたそうです。

The whole Beatles thing was just beyond comprehension. I was subconsciously crying out for help.

I was fat and depressed, and I was crying out for help.

(参照元)

【訳】ビートルズにまつわることは理解を超えていた。僕は無意識に助けを求めて叫んでいた。太って落ち込み、助けを求めて叫んでいたんだ。

(ビートルズの歌詞集「The Beatles Lyrics: The Stories Behind the Music」でも同様のことが述べられています)

ビートルズほどではないにせよ、大きな変化が訪れたときに、このフレーズのようにふと、地に足をつけて落ち着きたい、と思うことってありますよね。

help A (to) do: A (人) が … するのを助ける

help は、目的語のあとに 不定詞 でも 動詞の原形 をそのまま置いても、どちらでもよいです。

このフレーズでは 後者で、不定詞 to をつけずに 動詞の原形が置かれています。

【例文】
Can you help me (to) put up the tent?
私がテントを張るのを手伝ってくれませんか?

解説するフレーズ

Won’t you please, please help me?
お願いだからさ、助けてくれない?

Won’t you … ?:… してくれませんか

人に何かを依頼するときの表現の一つですが、相手が当然してくれることを期待した言い方です。

please を付けていますが、丁寧というよりは懇願しているようなニュアンスでしょう。

否定疑問文

否定形の疑問文を否定疑問文と呼びます。

このフレーズの Won’t you … ? も 否定疑問文の一種です。

否定疑問文は、意外な気持ちを表したり、相手に確認をするときなどに、使われます。

【例文】(意外な気持ち)
Can’t you swim at all?
全然泳げないの?

上の例文は、泳げると思っていたけれど、泳げないという、意外な気持ち、驚きが表されたニュアンスです。

【例文】(意外な気持ち)
Don’t you know this?
あなたはこれを知らないのですか?

これは、「当然知っているはずなのに」という気持ちを表していると捉えられます。

【例文】(確認)
Don’t you like my new shoes?
私の新しい靴はどうかな?

この例文の場合、自分の靴について、相手の同意を求めて「いいでしょう?」と確認しています。

上記のフレーズの Won’t you …? についても同様で、相手が同意することが前提で、上述のように、相手が当然「助け」てくれることを期待した依頼の表現となります。

なれなれしかったり、状況によって命令調に響く言い方ですが、そこは人気絶大な”アイドル”のビートルズならば、むしろ言われて嬉しいというものでしょう (…?)。

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[Verse2]

解説するフレーズ

My independence seems to vanish in the haze
自立心は霞んで消え失せそうさ

seem to:… のように見える、思われる

vanish:(突然・不可解に) 消える

haze:霞、もや

なお、seem to have 過去分詞 … とすると述語動詞 (seem) が表す時よりも以前の事となります。

【例文】
The Romans seem to have built this castle
ローマ人がこの城を建てらしい

このフレーズのように seem to vanish (不定詞 to + 動詞原形) ですと、その時点での様子を表しています。

解説するフレーズ

But every now and then I feel so insecure
でも、時折とても不安になるよ

every now and then:時々、時折

insecure:不安な、不安定な

以上です。

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【歌詞和訳】『Hero』(ヒーロー) で英語学習【Mariah Carey /マライア・キャリー】 https://wnote.jp/9545/ https://wnote.jp/9545/#respond Sat, 30 Dec 2023 11:52:11 +0000 https://wnote.jp/?p=9545

この記事では、マライア・キャリーの名曲『Hero』(ヒーロー) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳はネットで検索すれば出てくるけれど 何故そういうニュア […]]]>

この記事では、マライア・キャリーの名曲『Hero』(ヒーロー) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『Hero』
ヒーロー

『Hero』(ヒーロー)はアメリカのシンガーソングライターの マライア・キャリー (Mariah Carey) の代表曲の1つで、1993年にリリースされました。

作詞・作曲・プロデュースをマライア・キャリーとウォルター・アファナシェフが共同で行っています。

ウォルター・アファナシェフはアメリカの音楽プロデューサー・ソングライターで、マライア・キャリーの『All I Want for Christmas Is You』(邦題:恋人たちのクリスマス) やセリーヌ・ディオンの『My Heart Will Go On』 (映画『タイタニック』の主題歌) なども手掛けています。

この曲は、当初は映画『靴をなくした天使』(原題:Hero) のサウンドトラックとして書かれた曲でしたが、出来あがった曲の素晴らしさから、周囲に説得され、映画と関係なくマライア自身の曲として発表する事になったそうです。

歌詞の内容は、「誰しも自分の心の中を覗けば強いヒーローがいる。だから、頑張って」と聞き手を励まし・応援するものとなっています。

多くの人に支持されてきた曲ですが、この記事を読んで、再び味わい直してみてはいかがでしょう。

以下、この記事では英語の文法を交えて歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Verse1]

【歌詞】
There’s a hero if you look inside your heart
You don’t have to be afraid of what you are
There’s an answer if you reach into your soul
And the sorrow that you know will melt away

【和訳】
あなたの心の中を覗くと、ヒーローがいるわ
今の自分自身を恐れる必要なんてない
あなたの魂に手を伸ばせば、答えがあるわ
すると、悲しみは消えていくのよ

[Chorus]

【歌詞】
And then a hero comes along
With the strength to carry on
And you cast your fears aside
And you know you can survive
So when you feel like hope is gone
Look inside you and be strong
And you’ll finally see the truth
That
a hero lies in you

【和訳】
そして、ヒーローがやってくる
やり遂げる力と共にね
あなたは、恐れを振り払い
生き抜いていけると分かるわ
だから、希望を失ったと感じたら
自分の心を見つめて、強くなるのよ
そうすれば、真実に遂に気付く
ヒーローはあなたの中にいるの

[Verse2]

【歌詞】
It’s a long road
When you face the world alone
No one reaches out a hand for you to hold
You can find love
If you search within yourself
And the emptiness you felt will disappear

【和訳】
それは長い道のり
たった一人で世界に立ち向かう時
誰一人、あなたを支えようと手を差しのべやしない
愛は見つかるの
自分自身の心の中を探し求めればね
すると、あなたが感じていた虚しさは消えていくのよ


[Chorus]

上記と同様

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[Bridge]

【歌詞】
Lord knows
Dreams are hard to follow
But don’t let anyone tear them away
Hold on
There will be tomorrow
In time, you’ll find the way

【和訳】
神様は知っている
夢を追うのは難しい
でも、誰にも夢を奪われてはいけない
頑張って
明日は来るわ
やがて、あなたが進む先が見つかる


[Chorus]

上記と同様


注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

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歌詞の意味・文法解説

[Verse1]

解説するフレーズ

There’s a hero if you look inside your heart
あなたの心の中を覗くと、ヒーローがいるわ

hero:ヒーロー、英雄

早速、曲名でもある hero を含んだフレーズです。

もちろん hero は上記の意味ですが、その直前におかれている不定冠詞 a にも着目しましょう。

不定冠詞 a は、不特定の1つ (単数) のものを表します。

ここでは、スーパーマン、ウルトラマン … etc. といった 世の中には既に知られているヒーロー・英雄がいますが、そのどれとも特定していない、いわば、 “とあるヒーロー” ということです。

この曲では、以降の歌詞でも 常に hero の前には不定冠詞 a がつけられています。

つまり、この曲では、それぞれの人の中に様々な hero がいて、ほかの誰かが特定できないようなものとして、表現されていると考えられます。

解説するフレーズ

You don’t have to be afraid of what you are
今の自分自身を恐れる必要なんてない

what S is:現在のS

what を使った慣用表現です。

上記の is の箇所は主語 S によって am になったり are になったりします。

このフレーズでは主語 you ですので what you are となっています。

また what S was (used to be) ならば「かつてのS /昔のS」という意味になります。

【例文】
His father made him what he is today
彼の父が、彼を今日 (こんにち) の彼にした

【例文】
He is completely different from what he used to be
彼は全く人が変わってしまった

解説するフレーズ

And the sorrow that you know will melt away
すると、悲しみは消えていくのよ

sorrow:悲しみ

「悲しみ」の意味の単語はいくつかありますが sorrow は不幸や死などによる深い悲しみを表します。

【例文】
She has had many sorrows in her life
彼女は人生でいろいろと不幸な目にあった.

sorrow を含めて、ほかに「悲しみ」の表現は以下のようなものがあります。

sadness:悲しみを意味する最も一般的な表現

sorrow:不幸や死などによる深い悲しみ

grief:強烈で短期間の深い悲しみ、特に人の死による

melt away:溶けてなくなる、徐々に消える

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[Chorus]

解説するフレーズ

And then a hero comes along with the strength to carry on
そして、ヒーローがやってくる、やり遂げる力と共にね

come along:(人・機会などがいつしか) やってくる現れる

carry on:(途中であきらめずに) 続ける

the strength 以降を直訳すると

the strength to carry on
(途中であきらめずに) 続けるための力

となり、これを意訳すると、上記の和訳「やり遂げる力」となります。

解説するフレーズ

And you cast your fears aside, and you know you can survive
あなたは、恐れを振り払い、生き抜いていけると分かるわ

cast aside:(不安など) を振り払う、投げ捨てる

cast は「投げる」aside は「わきに、横に」という意味です。

そのままつなげて訳せば「…をわきに投げる」ですが、cast aside は「(もう不要なもの) を捨てる」という意味や、上記のように「(不安など) を振り払う」の意味にもなります。

参照:ロングマン現代英英辞典

解説するフレーズ

Look inside you and be strong, and you’ll finally see the truth that a hero lies in you
自分の心を見つめて、強くなるのよ。そうすれば、真実に遂に気付く、ヒーローはあなたの中にいるの

Look から strong までが命令文で、2つあります。

命令文①

Look inside you
自分の心 (内側) を見つめなさい

命令文②

Be strong
強くなりなさい

命令文のあとに and が続くと「〜しなさい、そうすれば…」という意味です。

命令文, and … :〜しなさい、そうすれば…

このフレーズでは、命令文2つも and で結ばれていて、次のような構造の文です。

命令文① and 命令文②, and
なおかつ ② をしなさい、そうすれば

同格の that 節

このフレーズの that 以降 (that 節) はその前の truth の内容を説明しています。

この that 節は名詞の役割をしています (名詞節)。

ですので、the truth (名詞) と that a hero lies in you (名詞節) で名詞の働きをする語句が2つ並んでいます。

このような、名詞の働きをする語句が2つ並んで、後ろの語句が前の語句の、言い換え、補足・内容説明などになっている場合、後ろの語句は前の語句の「同格」である、といいます。

同格の that は直訳すると「…という…」のように訳せます。

直訳すると以下です。

the truth that a hero lies in you
ヒーローがあなたの中にいる、という真実

※歌詞の切れ目の関係上、上記の和訳では途中で区切っています。

どのような名詞に対しても、このような同格の that 節が使えるわけではないですが、このフレーズの truth 「真実」のような抽象的な意味の名詞であることが多いです。

もっと詳細に知りたい方は、文法書をご参照下さい。

lie の語感

lie:存在する、横たわる

lie は元々は「横たわる」という意味で、そこから広がり「存在する」という意味にもなります。

また lie は、以下の例文のような、色々なニュアンスがあります。

このような lie の語感から、この曲での hero のイメージが改めて掴めます。

人の心の中に眠っている元来の強さのようなものを hero と呼んでいる、とも考えられます。

lie の用例

用例①「横になる、横たわる」

【例文】
He lay down on the bed
彼はベッドに横になった

※lay は lie の過去形

用例②「(原因・力・本質などが) …にある、存在する」

【例文】
Her charm lies in her warm personality
彼女の魅力はあたたかい人柄にある

用例③「使われないでいる、知られないでいる」

【例文】
The money lies in the bank
その金は銀行で眠っている

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[Verse2]

解説するフレーズ

No one reaches out a hand for you to hold
誰一人、あなたを支えようと手を差しのべやしない

reach:(人が) 手を差しだす、手を伸ばす

reach は「届く」「到着する」という意味で覚えている方も多いと思いますが、上記の和訳のように「手を差しだす」という意味があります。

そもそも reach の原義は「(手など) を差しだす」です。

※ 原義:もともとの意味

reach は続く副詞によって、たとえば以下のような意味合いになります。

reach out:手を差しだす

reach into:手を差し入れる

reach into はこの曲の [Verse1] でも使われていますね。

なお、このフレーズでは a hand と “手” が目的語として明示されていますが、reach だけでも「”手” を差しだす・伸ばす」というこです。

【例文】
Tom reached out to grab a toy
トムはおもちゃを取ろうと手を差し出した

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[Bridge]

解説するフレーズ

But don’t let anyone tear them away
でも、誰にも夢を奪われてはいけない

let + 人 + 動詞の原形:(人) に … させる

tear away:(無理に) … を引き離す

このフレーズの let は使役動詞とよばれるものです。

使役動詞 は let のほかに make, have などがあり、上記のようどれも、「(人) に … させる」という意味になります。

let は「許す・許可する」を含意した「させる」です。

これらを踏まえてこのフレーズを直訳すると以下です。

But don’t let anyone tear them away
でも、誰かにそれらを無理に引き離すことを許してはいけない

them は直前の歌詞 Dreams are hard to follow 「夢を追うのは難しい」の Dreams を them と解釈して意訳したのが、上記の和訳です。

解説するフレーズ

In time, you’ll find the way
やがて、あなたが進む先が見つかる

in time:そのうちに、やがて

way:(進むべき将来の) 方向、(選択すべき) 進路

way は「道・方法」ですが、比喩的に将来進むべき方向・進路、という意味もあります。

以上です。

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【歌詞和訳】『Your Song』(僕の歌は君の歌) で英語学習【Elton John /エルトン・ジョン】 https://wnote.jp/9437/ https://wnote.jp/9437/#respond Sun, 26 Nov 2023 14:22:39 +0000 https://wnote.jp/?p=9437

この記事では、エルトン・ジョンの名曲『Your Song』(邦題:僕の歌は君の歌) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳はネットで検索すれば出てくるけれど […]]]>

この記事では、エルトン・ジョンの名曲『Your Song』(邦題:僕の歌は君の歌) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『Your Song』
僕の歌は君の歌

『Your Song』(邦題:僕の歌は君の歌)は1970年にリリースされたイギリスのミュージシャンのエルトン・ジョン(Elton John) の曲です。

作曲はエルトン・ジョン、作詞はバーニー・トーピンです。

作詞のバーニー・トーピンと一緒に暮らしていた頃に作られた曲で、バーニー・トーピンが書いた詩を見て、エルトン・ジョンはわずか10分程で作曲したそうです。

曲名の『Your Song』の意味は、そのまま訳せば「君の歌」ですが、邦題は「僕の歌は君の歌」となっています。

おそらく以下のような歌詞になぞらえてつけられた邦題でしょう。

My gift is my song and this one’s for you
贈り物は僕の歌で、君のための歌さ

And you can tell everybody this is your song
みんなに言いふらしていいよ、これは君の歌だってさ

歌詞の内容はラブソングで、恋人へ贈る歌について切々と丁寧に綴った歌詞は、そのメロディとともに時代を超えて胸に響きます。

この記事を読むことで、あらためて名曲の歌詞を味わい直すのにお役に立てれば嬉しいです。

以下、この記事では英語の文法を交えて歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Verse1]

【歌詞】
It’s a little bit funny
This feelin’ inside
I’m not one of those who can easily hide
I don’t have much money, but boy if I did
I’d buy a big house where we both could live

【和訳】
ちよっと可笑しいね
胸にあるこの気持ち
僕は隠し事が得意じゃないんだ
お金持ちじゃないけど、もしそうなら
僕らが一緒に住む大きな家を買うよ

[Verse2]

【歌詞】
If I was a sculptor, heh
But then again, no
Or a man who makes potions in a travelin’ show, oh
I know it’s not much, but it’s the best I can do
My gift is my song and this one’s for you

【和訳】
僕が彫刻家なら…
いや、違うかな
旅の一座で妙薬をつくる男なら
大した事はないけど、それが僕の精一杯なんだ
贈り物は僕の歌で、君のための歌さ

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[Chorus]

【歌詞】
And you can tell everybody
This is your song
It may be quite simple, but
Now that it’s done
I hope you don’t mind
I hope you don’t mind that I put down in words
How wonderful life is while you’re in the world

【和訳】
みんなに言いふらしていいよ
これは君の歌だってさ
とてもシンプルだけど
できあがったからさ
気を悪くしないでほしいな
気を悪くしないでほしいな、言葉に綴ったんだ
君が世界にいると人生がどんなに素晴らしいかを


[Verse3]

【歌詞】
I sat on the roof
And kicked off the moss
Well a few of the verses
Well, they’ve got me quite cross
But the sun’s been quite kind
While I wrote this song
It‘s for people like you that keep it turned on

【和訳】
屋根に座って
苔を蹴飛ばした
そう、幾つかの詩が
気に入らなかったんだ
でも、太陽はずっと優しかった
僕がこの歌を作っているあいだね
この歌はそんな光を照らす君みたいな人の為のものさ



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[Verse4]

【歌詞】
So excuse me forgettin
But these things I do
You see, I’ve forgotten
If they’re green or they’re blue
Anyway, the thing is, what I really mean
Yours are the sweetest eyes I’ve ever seen

【和訳】
忘れてしまって、ごめんね
でも、こういうこと、僕にはよくあるんだ
ほらね、緑色なのか青色なのかも忘れてる
とにかく、つまりね、僕が本当に言いたいのは
君の瞳は今まで僕が見た中で1番可愛いということさ


[Chorus]

【歌詞】
And you can tell everybody
This is the song
(※以下は上記と同様)

【和訳】
みんなに言いふらしていいよ
これが、その歌だってさ
(※以下は上記と同様)

[Outro]


注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

⇒ リンク1 / リンク2

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歌詞の意味・文法解説

[Verse1]

解説するフレーズ

if I did, I’d buy a big house where we both could live
もしそうなら、僕らが一緒に住む大きな家を買うよ

did と過去形ですが過去の話ではありません。

仮定法過去と呼ばれるもので、現実に起こる可能性のないこと、現在の事実と反すること、を表現するときに用いられます。

仮定法過去の基本的な形は

If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would (could / might) + 動詞の原形

です。

このフレーズもこの形ですね。(I’d buy = I would buy)

直前のフレーズの 「お金持ちではない」(I don’t have much money) が事実で、その事実に反して、このフレーズでは「お金持ちならば」(if I did) という仮定の話しをしているわけです。

where 以降は、その前の a big house を修飾しています。

where関係副詞と呼ばれるものです。

a big house を修飾している where we both could live の中で、where は副詞の働き、つまり動詞 (live) を修飾する働き、をしています。

そして、修飾される a big house (先行詞) と修飾している where 以降を関係付けているので、関係副詞というわけですね。

あえて前のほうか訳すと、以下です。

a big house where we both could live
大きな家、そして、そこに僕らが一緒に住むことができる

文を2つに分けると以下です。

I’d buy a big house. We both could live there.

[Verse2]

解説するフレーズ

If I was a sculptor, heh, but then again, no, or a man who makes potions in a travelin’ show, oh
僕が彫刻家なら…、いや、違うかな、旅の一座で妙薬をつくる男なら

but then again:とはいえ、しかし一方では

potion:飲み薬、妙薬

traveling show:巡業公演

traveling show は各地を巡業する旅芸人の公演、potion はそこで売られる薬、日本で言えばガマの油売りのようなものと思われます。

海外でも同じような催しがあったようです。

Medicine show

※Medicine:薬

おおよそ上記リンクと同じイメージと推測されます。

上記リンクによると中世ヨーロッパに始まり、工業化やテレビ・映画等のほかの娯楽が誕生し次第に数は減っていったようですが、この曲を作詞したバーニー・トーピン (イギリス系アメリカ人) にとっては、記憶に鮮やかに残っていたのかもしれません。

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[Chorus]

解説するフレーズ

It may be quite simple, but now that it’s done, I hope you don’t mind
とてもシンプルだけど、できあがったからさ、気を悪くしないでほしいな

now that:今や…だから

now that は何かの状況の変化を受けて、新しい状況の結果や理由を説明する表現です。

「今やA だからB 」という因果関係をあらわします。

【例文】
Now that you’ve come, I’d like you to meet someone
あなたに来てもらったからには,、会ってもらいたい人がいます.

mind:…を嫌がる、気にする

解説するフレーズ

I hope you don’t mind that I put down in words how wonderful life is while you’re in the world
気を悪くしないでほしいな、言葉に綴ったんだ、君が世界にいると人生がどんなに素晴らしいかを

put A down (down A):A を書き留める

put down は「書き留める」という意味になり、この場合は他動詞で目的語 をとります。

how 以降が目的語で、長くなる場合はこのフレーズのように文の後ろに置かれます。

in words

「言葉で、言葉を使って」という意味合いです。

前置詞 in には「…を使って・…によって」といった手段を表すことがあり、例えば以下の例文のような使い方です。このフレーズも同様です。

【例文】
Do you know how to say that in English?
それを英語でなんと言うかご存知ですか

【例文】
pay in cash
現金で支払う

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[Verse3]

解説するフレーズ

Well a few of the verses. Well, they’ve got me quite cross
そう、幾つかの詩が、気に入らなかったんだ

verse:詩

cross:怒って、不機嫌で

動詞 get には第5文型 SVOCで以下の用法があり、このフレーズもこれにあてはまります。

O [人・物] をC [特定の状態・状況] にする

このフレーズでは、they は直前の verses (歌詞)を指していると考えられ、それが “僕” (me)を不機嫌に (cross) した (got) ということです。

なお、ここで cross は形容詞です。

解説するフレーズ

It‘s for people like you that keep it turned on
この歌はそんな光を照らす君みたいな人の為のものさ

turn on:(照明・明かりなど) をつける

冒頭の It は、文脈から1つ前のフレーズの最後の this song “この歌” と考えられます。

that は関係代名詞で people を修飾しています。

people 以降を直訳すると

people like you that keep it turned on
それをつけたままにする君みたいな人

です。

2つ目の it
turn on は明かりをつけるという意味ですので、少し前の太陽についての以下の歌詞に関連付けて考えると、上記のような和訳になります。

the sun‘s been quite kind
太陽はずっと優しかった

[Verse4]

解説するフレーズ

So excuse me forgettin‘, but these things I do
忘れてしまって、ごめんね、でも、こういうこと、僕にはよくあるんだ

excuse 人 for 名詞: (人) が … することを許す

forget:… を忘れる、思い出せない

ここで forgetting は動名詞です。

me と forgetting の間の for は省略されています。

these things I do

文脈から these things は “僕” が忘れてしまうことを指していると解釈できます。

these things を使ったよくある言い回しには以下のようなものもあります。

【例文】
These things happen
こんなことってよくあるんだよ
(だから気にすることはない)

these things と複数形なのは I do と続く動詞の do が現在形で普段から習慣的に行われている行為ならば、一度きりではなく複数あるからです。

these things I do を直訳すると「僕がしているこれらのこと」ですが、ここは強調のために語順が入れ替わり、目的語の these things が前にきて、訳も「こういうこと、僕にはよくあるんだ」のようなニュアンスです。

【例文】
This job he kept twenty years
この仕事を彼は20年もやり続けた

解説するフレーズ

Anyway, the thing is, what I really mean yours are the sweetest eyes I’ve ever seen
とにかく、つまりね、僕が本当に言いたいのは、君の瞳は今まで僕が見た中で1番可愛いということさ

the thing is:要するに、つまり、重要なことは

the sweetest eyes は前にある以下のフレーズと関連付けるのが、自然と思います。

If they’re green or they’re blue
緑色なのか青色なのか

「green (緑) と blue (青) は何のことだろう?」と聞き手に思わせて、the sweetest eyes (最も可愛い瞳)の箇所で「ああ、なるほと瞳の色のことか」と腑に落ちるという流れですね。

以上です。

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【歌詞和訳】『Closer』(クローサー) で英語学習【The Chainsmokers feat. Halsey /ザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー】 https://wnote.jp/9329/ https://wnote.jp/9329/#respond Sun, 29 Oct 2023 07:38:58 +0000 https://wnote.jp/?p=9329

この記事では、ザ・チェインスモーカーズのヒット曲『Closer』(クローサー) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳はネットで検索すれば出てくるけれど 何 […]]]>

この記事では、ザ・チェインスモーカーズのヒット曲『Closer』(クローサー) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『Closer』
クローサー

『Closer』(クローサー)はアメリカのDJデュオ ザ・チェインスモーカーズ (The Chainsmokers) のヒット曲のです。

2016年7月にリリースされ、billboard のチャートで12週連続で1位となりました。

歌詞の内容は「かつて恋人同士だった二人が再開しふたたび惹かれ合う」といったものです。

ボーカルは、男性のパートをチェインスモーカーズのアンドリュー・タガート (Andrew Taggart) が、女性のパートをアメリカの女性シンガーソングライターのホールジー (Halsey) が歌っています。

曲名の『Closer』は「もっと近くに」という意味で、詳しくはこちらをご覧下さい。

※ closer には野球の「抑え投手・抑えの切り札 (クローザー)」の意味もありますが、この曲では上記の意味です。

二人の男女の関係が歌詞の中に細かに織り込まれた曲ですので、この記事がそれらを読み解く一助になれば幸いです。

以下、この記事では英語の文法を交えて歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Verse1]

【歌詞】
Hey, I was doing just fine before I met you
I drink too much
And that’s an issue, but I’m okay
Hey, you tell your friends
It was nice to meet them
But I hope I never see them again

【和訳】
ねえ、君に出会うまでは上手くやっていたんだ
飲み過ぎるのが問題だけど、僕は大丈夫
ねえ、君の友だちにはよろしく言っておいてよ
ただ二度と彼らには会いたくないな

[Pre-Chorus1]

【歌詞】
I know it breaks your heart
Moved to the city in a broke down car
And four years, no calls
Now you’re lookin’ pretty in a hotel bar
And I-I-I can’t stop
No, I-I-I can’t stop

【和訳】
君を傷つけたことは知ってる
壊れた車で街に引っ越して
四年間、電話もなし
今、ホテルのバーで君は綺麗だ
もう止まらないよ
駄目だ、止まらないよ

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[Chorus]

【歌詞】
So, baby, pull me closer
In the backseat of your Rover
That I know you can’t afford
Bite that tattoo on your shoulder
Pull the sheets right off the corner
Of the mattress that you stole
From your roommate back in Boulder
We ain’t ever getting older

【和訳】
だから、抱き寄せて
君のローバーの後ろの席で
君には買えない車
君の肩のタトゥーを噛む
シーツをマットレスの隅から引き剥がす
君がボルダーの友達からくすねたやつだ
僕らは決して年を取らないよ


[Post-Chorus]

【歌詞】
We ain’t ever getting older
We ain’t ever getting older

【和訳】
僕らは決して年を取らないよ
僕らは決して年を取らないよ

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[Verse2]

【歌詞】
You look as good as the day I met you
I forget just why I left you, I was insane
Stay and play that Blink-182 song
That we beat to death in Tucson, okay

【和訳】
あなたは出合った日と同じように素敵ね
あなたと何故別れたのか忘れたわ、どうかしてた
ここにいて、Blink-182 のあの曲をかけてよ
昔ツーソンで聞き倒したでしょ


[Pre-Chorus2]

【歌詞】
I know it breaks your heart
Moved to the city in a broke-down car
And four years, no call
Now I’m lookin’ pretty in a hotel bar
And I-I-I can’t stop
No, I-I-I can’t stop

【和訳】
あなたを傷つけたことは知ってる
壊れた車で街に引っ越して
四年間、電話もなし
今、ホテルのバーで私は綺麗でしょ
もう止まらないよ
駄目、止まらないよ


[Chorus] >> [Post-Chorus] × 2

上記と同様


注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

⇒ リンク1 / リンク2

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歌詞の意味・文法解説

[Verse1]

解説するフレーズ

Hey, you tell your friends it was nice to meet them
ねえ、君の友だちにはよろしく言っておいてよ

主語 you がありますが、このフレーズは命令文とも解釈できます。

命令文で主語 you が付けられるのは、聞き手のこと優しく思いやって、安心させたり、励ますように言う場合があります。

【例文】
You lie down and rest now
さあ、横になって休みなさい

【例文】
Now you go home and relax, OK?
もう、家に帰ってゆっくりしなさい、いい?

一方で you tell …を現在形の文と考えることもできます。

【別訳】
Hey, you tell your friends it was nice to meet them
ねえ、君は友だちに会えてよかったと言っているね

上記の和訳では文脈から前者としています。

なお、it was nice to meet … は「お会いできてよかった」という決まり文句ですので上記和訳で「よろしく言っておいて」としています。

※ 命令文の主語 youの明示については、以下の書籍にも詳しく解説されています。興味があれば参照してみてください。

『謎解きの英文法 省略と倒置』

[Pre-Chorus1]

解説するフレーズ

Moved to the city in a broke down car, and four years, no calls
壊れた車で街に引っ越して、四年間、電話もなし

no calls

no のあとに続く名詞は、通常なら複数存在すると思われる場合には複数形を、通常1つしか存在しないと思われる場合 (単数のものに注目する場合) は単数形を用います。

このフレーズでは、calls と複数形で、男性 (アンドリュー・タガート)の歌うパートですので、“彼” は電話や連絡が複数あることを通常と思っていた (そして、なかった)、ということです。

たとえば、”彼” は “彼女” へ何度か電話しようとしたのかもしれないですし、”彼女” のほうから何度か電話がかかってくると思っていたのかもしれません。(でも、しなかったし、なかった)

no call:

このフレーズとほとんど同じ歌詞が、女性 (ホールジー)の歌うパートの [Pre-Chorus2] にも登場します。

そちらでは call と単数となっており、“彼女” は電話や連絡があっても1回程度が通常と思っていた (そして、なかった)、ということです。

たとえば、”彼女” は “彼” へ一度くらい電話しようとしたのかもしれないですし、”彼” のほうから一度くらいは電話がかかってくると思っていたのかもしれません。(でも、しなかったし、なかった)

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[Chorus]

解説するフレーズ

So, baby, pull me closer in the backseat of your Rover that I know you can’t afford
だから、抱き寄せて、君のローバーの後ろの席で。君には買えない車

曲名となっている closer が含まれたフレーズです。

closer は「もっと近くに」という意味です。

pull me closer を直訳すると「私をもっと近くに引き寄せて」です。

Rover:レンジローバー

レンジローバーは、英国王室御用達の高級SUV車です。

SUV (アウトドアレジャー等に使われる車) の中でもレンジローバーは大型の車種です。

afford:…を買う余裕がある

you (つまり”彼女”) が自分では買えない車と言ってますので、他の誰かから買ってもらったか、借りたものと考えられます。

この車、レンジローバーはある程度、高い年齢層が乗ることが多い車です (40〜50代以上?)。

あとの歌詞に出てくるBlink-182 (2000年前後に若者に流行ったパンクバンド)を聞いていたり、ルームメイトとの生活をしていた点から、you (“彼女”) は若い女性と考えられます。

誰かが買ってくれるとすれば、若い女性に対してレンジローバーという車種は普通、あえて選ばないでしょう。

ですので、経済的に恵まれた家庭で、親などから借りた車と推測できます。

Closer

別れた彼女がレンジローバー (Rover) に乗っている一方で、彼氏は壊れた車 (broke down car) に乗っていて、彼女の友達にはもう会いたくない… (I hope I never see them again)。

どうやら二人の住むコミュニティには隔たりがあるようです。

このようにこの『Closer』という曲の歌詞には、二人の微妙な距離感が、散りばめられています。

それでもその距離を縮めたい、もっと近くに (closer) という切なさや、抑えきれない勢いがつたわってくる歌詞です。

少しうがった見方かもしれませんが…。今の時代、当たり前のようにインターネットで遠く離れた所の人や、自分とは異なる環境や立場の人と、比較的容易にやり取りできるようになりました。

ましては文化的モザイクやサラダボウルとも呼ばれる、様々なコミュニティを包含するアメリカでは、異なる者同士がお互いの隔たりや距離を超えて、もっと近くに (closer) と想う感情は、とても大切なものなのかもしれません。

逆さまにとらえると、お互いに魅かれ合うけど、同じにはなれない…、悲劇的にも皮肉のようにもなってくるのですが、そんなことも度外視してしまうような若い二人の熱量が、綺麗に詰めこまれた曲だと思います。

解説するフレーズ

Pull the sheets right off the corner of the mattress that you stole from your roommate back in Boulder
シーツをマットレスの隅から引き剥がす、君がボルダーの友達からくすねたやつだ

right off:すぐに、直ちに

Pull the sheets … mattress は、マットレスに掛かったシーツを素早く引っ張って抜き取る (引き剥がす) ようなことと思います。

Boulder:ボルダー (アメリカ コロラド州の都市)

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[Post-Chorus]

解説するフレーズ

We ain’t ever getting older
僕らは決して年を取らないよ

ain’t:= am not、aren’t、isn’t、hasn’t、haven’t

ain’t は否定表現のスラングで「be動詞+not」の省略形、または「助動詞 have/ has+not」の省略形。

スラングですので丁寧な言葉ではなく、粗野な言い方です。

このフレーズもそうですし、[Chorus] での拝借したルームメイトのシーツのくだりから、若さからの勢いが感じられます。

[Verse2]

解説するフレーズ

I forget just why I left you, I was insane
あなたと何故別れたのか忘れたわ、どうかしてた

leave:(恋人・夫・妻) と別れる、見捨てる

leave は「…を出る (出発する)、…を去る」以外に上記のように恋人を振るといった意味合いもあります。

女性 (ホールジー)の歌うパートですので、”彼女” のほうが “彼” を振ったということですね。

【例文】
Tom left his girlfriend for another woman
トムは恋人を捨ててほかの女性に走った

insane:頭がおかしい、正気とは思えない

解説するフレーズ

Stay and play that Blink-182 song that we beat to death in Tucson, okay
ここにいて、Blink-182 のあの曲をかけてよ。昔ツーソンで聞き倒したでしょ

Blink-182 は上でも少し触れましたが、2000年前後に若者に流行ったパンクバンドで、Blink-182 の曲「I Miss You」にインスピレーションを得てこの曲『Closer』は創られたそうです。

beat A to death:A を撲殺する

何かを死ぬまで叩く、という意味です。

ヘビーローテーションで何度も聞いたということの比喩的な表現でしょう。

beat の目的語 (A) は that Blink-182 song で、それを先行詞として関係代名詞 that で修飾しています。

beat (不規則動詞) は文脈から過去形と考えられます。

Tucson:ツーソン(アメリカ アリゾナ州の都市)

この曲では、アメリカの都市の名前が2つ登場します。

このツーソンとボルダーです。

アリゾナ州とコロラド州は隣り合っていますが、2つの都市は凡そ1500km程離れています。

東京から沖縄 (那覇) までと同じくらいの距離のようです。

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[Pre-Chorus2]

解説するフレーズ

Moved to the city in a broke-down car and four years, no call
ボロボロの車で街に引っ越して、四年間、電話もなし

Moved という動詞の主語は文脈から、”彼” (“彼女”からみた you ) になると思われます。

no call については [Pre-Chorus1] で詳しく解説していますので、そちらをご覧下さい。

以上です。

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【歌詞和訳】『Yesterday Once More』(イエスタデイ・ワンス・モア) で英語学習【Carpenters / カーペンターズ】 https://wnote.jp/9185/ https://wnote.jp/9185/#respond Sat, 30 Sep 2023 00:00:35 +0000 https://wnote.jp/?p=9185

この記事では、カーペンターズの名曲『Yesterday Once More』(イエスタデイ・ワンス・モア) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳はネットで […]]]>

この記事では、カーペンターズの名曲『Yesterday Once More』(イエスタデイ・ワンス・モア) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『Yesterday Once More』
イエスタデイ・ワンス・モア

『Yesterday Once More』(イエスタデイ・ワンス・モア)はアメリカの兄弟デュオ、カーペンターズ (Carpenters) の代表曲の一つです。

特に日本とイギリスではカーペンターズ最大のヒット曲となっています。

作詞・作曲は、リチャード・カーペンターとジョン・ベティス。

ジョン・ベティスは、カーペンターズの曲の作詞を多く手掛けており、「トップ・オブ・ザ・ワールド」、「青春の輝き」も彼の作詞です。

1973年にリリースされ、歌詞の内容は、昔ラジオから流れていたオールディーズの曲 (50年代~60年代の曲) を懐かしむ、というものです。

(今では、この曲自体が古き良き曲の仲間入りをしてますね)

『Yesterday Once More』は、彼らのアルバム「Now & Then」(今と過去) のB面の冒頭に導入曲として収録されました。

このアルバムはオールディーズ のカバーメドレーとなっています。

そのメドレーに続いて最後に『Yesterday Once More』がもう一度流れて締め括られるというアルバム構成です。

そもそも元々50年代~60年代の曲のカバーメドレーの企画が先で、それがきっかけでリチャード・カーペンターのアイデアから作られた曲がこの『Yesterday Once More』なのだそうです。

このような背景を踏まえて曲を聞き直すと今までとは違った印象になるかもしれませんね。

曲名の『Yesterday Once More』「過ぎし日 (昨日) がもう一度」といった意味です。

詳しくはこちらをご覧ください。

ノスタルジーで繊細な歌詞をこの記事を通して、あらためて味わってみてください。

以下、この記事では英語の文法を中心に歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Verse1]

【歌詞】
When I was young, I’d listen to the radio
Waitin’ for my favorite songs
When they played, I’d sing along
It made me smile

【和訳】
若い頃は、ラジオを聴いて
お気に入りの曲を待ったものよ
曲が流れて、一緒に唄うと
笑顔になれた

[Pre-Chorus1]

【歌詞】
Those were such happy times
And not so long ago
How I wondered where they’d gone
But they’re back again
Just like a long-lost friend
All the songs I loved so well

【和訳】
とても幸せな時間だった
そう遠くない昔のこと
あの時間はどこにいってしまったのかしら
でもまた戻ってきたわ
懐かしい友だちのよう
全部、私が大好きな曲

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[Chorus1]

【歌詞】
Every “sha-la-la-la”
Every “whoa, whoa-oh” still shines
Every “shing-a-ling-a-ling”
That they’re starting to sing so fine
When they get to the part
Where he’s breaking her heart
It can really make me cry
Just like before, it’s yesterday once more

【和訳】
全ての “シャ・ラ・ラ・ラ” が
全ての “ウォウ・ウォウ・ラ・ラ” がまだ輝いている
どれも “シンガ・リンガ・リン” と歌い出して、素敵よ
曲があの部分にさしかかる
彼が彼女を傷つけてしまうくだり
すると、私はホントに泣いてしまうの
あの頃のように、そこには過ぎし日がもう一度

[Verse2]

【歌詞】
Lookin’ back on how it was in years gone by
And the good times that I had
Makes today seem rather sad
So much has changed

【和訳】
過ぎ去った年月を振り返り
楽しかった日々を思い出すと
今が少し悲しくなる
多くのことが変わってしまったから


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[Pre-Chorus2]

【歌詞】
It was songs of love
That I would sing to then
And I’d memorize each word
Those old melodies
Still sound so good to me
As they melt the years away

【和訳】
あの頃に歌っていたのはラブソング
ひとつひとつ歌詞を覚えていた
そんな昔のメロディーが
今でもとても心地良く響き
過ぎ去った年月を融かしていく


[Chorus2]

【歌詞】
Every “sha-la-la-la”
Every “whoa, whoa-oh” still shines
Every “shing-a-ling-a-ling”
That they’re starting to sing so fine
All my best memories
Come back clearly to me
Some can even make me cry
Just like before, it’s yesterday once more

【和訳】
全ての “シャ・ラ・ラ・ラ” が
全ての “ウォウ・ウォウ” がまだ輝いている
どれも “シンガ・リンガ・リン” と歌い出して、素敵よ
最高の想い出が鮮明によみがえり
泣いてしまうこともある
あの頃のように、そこには過ぎし日がもう一度


[Outro]


注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

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歌詞の意味・文法解説

[Verse1]

解説するフレーズ

When they played, I’d sing along. It made me smile
曲が流れて、一緒に唄うと、笑顔になれた

sing along:一緒に歌う、合わせて歌う

made me smile は、使役動詞 make による第5文型 SVOC の文です。

ここでは補語 (C) が動詞の原形で「目的語 (O) に 補語 (C) させる」という意味になります。

直訳すると

It (S) made (V) me (O) smile (C)
それは私を笑顔にさせた

です。

※ 主語 (S)の代名詞 it は「流れた曲と一緒に唄う」という前の文の内容を指しています。

使役動詞 make は主に「強制的に…させる」という意味なることがありますが、強制的に・無理やりに といったネガティブなニュアンスだけでなく「自然と…とさせる」といった意味にもなります。

このフレーズは「一緒に唄うと、自然に笑顔になれた」ということです。

使役動詞のSVOC

目的語 (O) と 補語 (C) がイコールの関係になるのがSVOCの文型の特徴です。

使役動詞の補語 (C) には動詞の原形、過去分詞、現在分詞、形容詞と様々な品詞のパターンがあります。

[Pre-Chorus1]

解説するフレーズ

How I wondered where they’d gone
あの時間はどこにいってしまったのかしら

I wonder:…だろうかと思う、…かなと思う

I wonder … は、好奇心や不安を抱いて「…だろうかと思う」「…かなと思う」という意味です。

また、このフレーズは感嘆文howwonder を強調しています。

感嘆文は、喜び、悲しみ、驚きなどの感情を表す文でこの歌詞のように how で始まるものや what で始まる文があります。

wonder は名詞としては「驚き・不思議な事」という意味ですから、ここでは驚きの感情を表す感嘆文です。

【例文】
How he wished he had won the match!
彼はどんなにあの試合に勝ちたかったか

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[Chorus1]

解説するフレーズ

Every “sha-la-la-la”, every “whoa, whoa-oh” still shines
全ての “シャ・ラ・ラ・ラ” が、全ての “ウォウ・ウォウ” がまだ輝いている

このフレーズ、そして次のフレーズに”シャ・ラ・ラ・ラ” 、”ウォウ・ウォウ”、”シンガ・リンガ・リン”という印象的な歌詞が登場します。

これらは、いわゆるスキャットと呼ばれるもので、スキャットは「ラララ」のような意味のない言葉で歌うことです。

ただ、ここまでの歌詞で語られてきたように、この曲は昔の好きな曲を思い返すという内容です。

ですので、単なるスキャット (意味のない言葉) ではなく、これらは昔、好きだった曲のスキャットということです。

昔の曲の印象的な歌詞 (スキャット) が、今でも記憶に鮮やかに残って輝いている (still shines) ということでしょう。

これらのスキャットが用いられているのは、具体的には以下のような曲だそうです。

“sha-la-la-la” … ビートルズ Baby It’s You (冒頭部分)

whoa, whoa-oh … ヘレン・シャピロ YOU DON’T KNOW (冒頭部分)

“shing-a-ling-a-ling” … ザ・コーズ Sh-Boom (0:22秒~)

解説するフレーズ

Just like before, it’s yesterday once more
あの頃のように、そこには過ぎし日がもう一度

曲のタイトルともなっている箇所です。

様々な解釈もできますが、シンプルに be動詞の is は「…である、…になる」の意味合い (SVC) で直訳すると以下です。

it’s yesterday once more
それはもう一度の昨日である

代名詞 it は「昔の曲を懐かしむ」というここまでの歌詞の内容を指すと解釈できます。

yesterday は「過去 」(過ぎ去った日々) とも訳されます。

そのまま訳せば

it’s yesterday once more
「昔の曲を懐かしむ」ことはもう一度の「過ぎ去った日々」である

英語から日本語に橋渡しをしたので、少し遠回りになりましたが、これはいわゆる隠喩 (メタファー) と捉えられます。

これを意訳したのが上記の和訳で it’s yesterday once more は「そこには過ぎし日がもう一度」と解釈できます。

隠喩 (メタファー)

※ 隠喩 (メタファー) は、「…のような」「…みたいな」といった言葉を用いない喩え (たとえ) のことです。

隠喩の例:「彼女はぼくの天使だ」「時は金なり」

隠喩という言葉は知らなくても、おそらく直感的にこの歌詞が隠喩だと捉える人は多いのではないでしょうか。

ただ、これ以外にも、it や yesterday をどう解釈するかによって、色々な意味合いが考えられます。

実はこの曲の歌詞の英語解釈について丸々、一冊の本にもなっています。

この記事での解釈とも異なる点が多々ありますので、ご興味のある方は、以下の書籍をご覧になってください。

『イエスタデイ・ワンス・モア』の秘密 (著 : 土屋 唯之)
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[Verse2]

解説するフレーズ

Lookin’ back on how it was in years gone by and the good times that I had makes today seem rather sad
過ぎ去った年月を振り返り、楽しかった日々を思い出すと、今が少し悲しくなる

Look back on:回答する、振り返る

Lookin’ back on … から … rather sad までがひと続きの文です。

主語が Lookin’ back、述語 (文全体の動詞) が makes です。

“how it was in years gone by” と “the good times that I had” が前置詞 on の目的語で、それぞれを等位接続詞の and でつないでいます。

また、ここでも makes は使役動詞で seem はその補語の役割をはたす動詞の原形です。([Verse1]参照)

rather:幾分、少々

ここでは rather は「幾分、少々」ということで、この意味合いで使われる場合は好ましくない気持ちを表します。

ちなみに、好ましい気持ちを表す場合には fairly が使われます。

【例文】
The final exam was rather easy
最終試験は (手ごたえがないくらいに) 簡単だった

【例文】
The final exam was fairly easy
最終試験は簡単だった (のでいい点が取れそうだ)

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[Pre-Chorus2]

解説するフレーズ

It was songs of love that I would sing to then
あの頃に歌っていたのはラブソング

文法で言えば、このフレーズは強調構文を使った文です。

強調構文では

It is [ ] that …

の [ ] の位置に強調したい語句を入れます。

この歌詞は I would sing to songs of love then 「私はその頃ラブソング歌っていた」をもとにした強調構文で songs of love の部分を強調しています。

元の文:
I would sing to songs of love then

強調構文:
It was songs of love that I would sing to then

強調構文にすることで「ほかのどんな曲でもない、ラブソングを歌っていた」というニュアンスになります。

解説するフレーズ

Those old melodies still sound so good to me as they melt the years away
そんな昔のメロディーが今でもとても心地良く響き、過ぎ去った年月を融かしていく

melt away:溶けてなくなる、徐々に消える

以上です。

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【歌詞和訳】『 (They Long to Be) Close to you』(遥かなる影) で英語学習【Carpenters / カーペンターズ】 https://wnote.jp/9046/ https://wnote.jp/9046/#respond Sun, 27 Aug 2023 07:57:19 +0000 https://wnote.jp/?p=9046

この記事では、カーペンターズの名曲『 (They Long to Be) Close to you』(遙かなる影) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳は […]]]>

この記事では、カーペンターズの名曲『 (They Long to Be) Close to you』(遙かなる影) の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
(They Long to Be) Close to you』
遥かなる影

『 (They Long to Be) Close to you』(邦題:遥かなる影)はアメリカの兄弟デュオ、カーペンターズ (Carpenters) の代表曲の一つです。

この曲は元々は、アメリカの俳優・歌手のリチャード・チェンバレンが1963年に発表した曲ですが、カーペンターズが1970年にカバーし、Billboard Hot100 で4週連続で1位になるなど大ヒットしました。

曲名の『 (They Long to Be) Close to you』は、「彼らは、あなたの傍に居たくてたまらない」といった意味です。

邦題の「遥かなる影」は、歌詞のなかにはそのまま当てはまるような単語はなく、憧れる男性への想いを綴った歌詞全体のイメージから付けられたものと思われます。

long to という熟語には「すぐには実現できないようなことを望む」という意味合いがあり、そのようなニュアンスから、「自分には程遠く手の届かないような存在」 → 「遥かなる影」という連想は浮かびますね。

以下、この記事では英語の文法を中心に歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Verse1]

【歌詞】
Why do birds suddenly appear
Every time you are near?
Just like me, they long to be
Close to you

【和訳】
どうして鳥たちは不意に姿を見せるのかしら
あなたが近くにいると、いつもそうよね?
私みたいに、鳥たちも居たくて仕方ないのね
あなたの傍に

[Verse2]

【歌詞】
Why do stars fall down from the sky
Every time you walk by?
Just like me, they long to be
Close to you

【和訳】
どうして星たちが空から降るのかしら
あなたが通りかかると、いつもそうよね?
私みたいに、星たちも居たくて仕方ないのね
あなたの傍に

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[Chorus]

【歌詞】
On the day that you were born
The angels got together
And decided to create a dream come true
So they sprinkled moon dust in your hair of gold
And starlight in your eyes of blue

【和訳】
あなたが生まれた日
天使たちが集い
夢を叶えようと、決めたのよ
だから、天使たちは月のかけらを金色のあなたの髪に
星の輝きを青色のあなたの瞳に、ちりばめたの

[Verse3]

【歌詞】
That is why all the girls in town
Follow you all around
Just like me, they long to be
Close to you

【和訳】
だから、街中の女の子たちはみんな
あなたを追いかけるの
私みたいに、彼女たちも居たくて仕方ないのね
あなたの傍に

[Chorus] >> [Verse3] >> [Outro]

上記と同様


注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

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歌詞の意味・文法解説

[Verse1]

解説するフレーズ

They long to be close to you
彼らも (鳥たちも) 居たくて仕方ないのね、あなたの傍に

曲名ともなっているフレーズです。

long to:…を切望する、…したがる

want も「…したい」ですが、long はすぐには実現できないようなことをしきりと望むような場合に用います。

この表現から、 “私” (I , me) と “あなた” (you) との距離感が推し量れます。

遠くから眺めるだけで、なかなか手の届かない、憧れの存在を日本では「高嶺の花」と表現しますが、”私” (I , me) にとって “あなた” (you) はそのような人かもしれませんね。

動詞 (不定詞) が後に続けばこの歌詞のように to が、名詞が続けば for となり、long for です。

【例文】
I’m longing to see her again
どうしても彼女にもう 1 度会いたい

【例文】
She longed for her boyfriend, who lived far away
彼女は遠くにいる恋人に思いこがれていた

close to:…の近くに、…と親しい仲で

この歌詞では「あなたの近くにいたい」「あなたと親しくなりたい」ということです。

【例文】
They became close to each other while working together
一緒に仕事をするうちに彼らは仲良くなった

[Verse2]

解説するフレーズ

Why do stars fall down from the sky every time you walk by?
どうして星たちが空から降るのかしら、あなたが通りかかると、いつもそうよね?

every time (that):…する時はいつも、…するたびに

every time は接続詞としも用いられて、文と文をつないで「…する時はいつも」となります。

【例文】
We talk about baseball every time he comes
彼が来ると私たちはいつも野球の話をする

walk by:通りかかる、通り過ぎる

この by は副詞です。

by は基本的に「そばに」という意味をもっていて、そこから様々に派生します。

walk by「そばを歩く」→「通りかかる」です。

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[Chorus]

解説するフレーズ

On the day that you were born
あなたが生まれた日

that は色々な用法がありますが、ここでは関係副詞です。

関係副詞 when と同じ用法で、時を表す語句 “day” を that 以降の文で修飾しています。

【例文】
I remember the day when I met her first time
彼女と初めて会った日のことを覚えている

解説するフレーズ

The angels got together and decided to create a dream come true
天使たちが集い、夢を叶えようと、決めたのよ

a dream come true:(長年の) 夢が叶うこと、実現した夢

3つの単語 dream come true を名詞のひとかたまりとして「長年の夢・念願の夢」と訳されることがありますが、辞書や英文法の教科書通り解釈するならば…

ここでは come が過去分詞で come true (実現する) が dream を後ろから修飾しており、以下の that has が省略されていると捉えられます。

a dream that has come true

直訳すると「実現した夢」です。

be動詞とともに用いて、長年の夢が実現したときに使われる表現です。(参照)

これらを踏まえて、文章を直訳すると

The angels … decided to create a dream come true
天使たちが(中略)、実現した夢を創造することを、決めた

です。

「実現した夢を創造する」というのは、少し不思議な (意味深な?) 表現ですが、上記の和訳では意訳して「夢を叶えよう」としています。

ここで、a dream come true は、もちろん “あなた” (you) を指しています。

いかに曲中の “私” (I , me) にとって “あなた” (you) が素敵で特別な人かがわかりますね。

解説するフレーズ

So they sprinkled moon dust in your hair of gold and starlight in your eyes of blue
だから、天使たちは月のかけらを金色のあなたの髪に、星の輝きを青色のあなたの瞳に、ちりばめたの

sprinkle:まき散らす、ちりばめる

starlight:星の光、星の明り

前のフレーズにある念願の夢を叶える為に、天使たちが具体的に何をしたかが説明されています。

“あなた” (you) は金髪碧眼の君のようですね。

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[Verse3]

解説するフレーズ

That is why all the girls in town follow you all around
だから、街中の女の子たちはみんな、あなたを追いかけるの

That is why:だから…です

all around:至る所に

That is why … は、先に理由を述べて、そのあとに結論を言うときに使う表現です。

文法的には、be動詞の後に先行詞 the reason が省略されて、関係副詞 why 以降で the reason (その理由) を修飾しているという以下の構造です。

That is the reason why S V …
それが S (主語) が V (述語) する理由です (= だから…です)

注意したいのは、reason, why が出てはきますが、理由は先の文の述べられ、why以降で結論が述べられる、ということです。

理由と結論を混同しないようにしましょう。

That is why (だから…です) と同様の表現としては、so, therefore などがあります。

この歌詞では、[Chorus] で天使たちによって “あなた” (you) が創られたという理由が先に述べられ、その結論として why 以降の、all the girls … follow you (女の子たちはみんなあなたを追いかける) となった、ということです。

【例文】
I really like sweets. That’s why my teeth are bad
私は本当に甘いものが好きです。だから、歯が悪いのです。

以上です。

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【歌詞和訳】徹底解説!『Livin’ on a Prayer』(リヴィン・オン・ア・プレイヤー) で英語学習【Bon Jovi / ボン・ジョヴィ】 https://wnote.jp/8952/ https://wnote.jp/8952/#respond Fri, 18 Aug 2023 10:38:35 +0000 https://wnote.jp/?p=8952

この記事では、ボン・ジョヴィの名曲『Livin’ on a Prayer』の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳はネットで検索すれば出てくるけれ […]]]>

この記事では、ボン・ジョヴィの名曲『Livin’ on a Prayer』の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『Livin’ on a Prayer』
リヴィン・オン・ア・プレイヤー

『Livin’ on a Prayer』 (リヴィン・オン・ア・プレイヤー)はアメリカのロックバンド、ボン・ジョヴィ (Bon Jovi) の曲です。

1986年にリリースされたボン・ジョヴィの代表曲の一つ。

最近では緑茶「アサヒ 颯」のCMにも使用されていますね。

曲名の『Livin’ on a Prayer』は“希望 (祈り) を糧に生きる” という意味です。※詳しくはこちら

歌詞は、トミーとジーナという恋人ふたりが困難のなか成功を信じて夢を支えに生きていく、というもので曲の終盤では、それをリスナーである私達にも訴えかける熱い内容となっています。

歌詞に登場するトミーとジーナのストーリーは、ボーカルのジョン・ボン・ジョヴィと作詞家のデズモンド・チャイルドが過去に実際に経験したことがモデルとなっているそうです。

ジョンの学生時代の友人が恋人の妊娠により野球選手となることを諦め生活のために工場勤めとなった出来事、デズモンドは過去タクシー運転手として生計を立てていたが、当時 食堂のウェイトレスをしていたガールフレンドが同僚から「ジーナ」というあだ名で呼ばれいたことが、この曲の歌詞に反映されているそうです。

二人の物語をこの記事で英語学習を兼ねて、あらためて味わってみてください。

以下、この記事では英語の文法などを交え、歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Intro]

【歌詞】
Once upon a time, not so long ago

【和訳】
昔々、そう遠くない昔

[Verse1]

【歌詞】
Tommy used to work on the docks
Union’s been on strike
He’s down on his luck
It’s tough, so tough

【和訳】
トミーは以前は港で働いていたけど
組合はストライキ中で
彼は運に見放された
キツイよ、本当にさ

【歌詞】
Gina works the diner all day
Working for her man
She brings home her pay
For love, for love

【和訳】
ジーナは1日中、食堂で働いている
自分の男のために働いているんだ
彼女は稼いだ金を家に入れる
愛の為に、そう愛の為に

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[Pre-Chorus1]

【歌詞】
She says,
We’ve got to hold on to what we’ve got
It doesn’t make a difference if we make it or not
We’ve got each other and that’s a lot for love
We’ll give it a shot

【和訳】
彼女は言う
ふたりで手にしたものの為に頑張らなきゃ
違いはないよ、うまくいこうと、いくまいと
ふたりで一緒にいられる、それで十分
さあ、やってみようよ

[Chorus]

【歌詞】
We’re half way there
Livin’ on a prayer
Take my hand and we’ll make it, I swear
Livin’ on a prayer

【和訳】
私達 (僕達) は、まだ道半ば
希望を糧に生きていく
さあ、私 (僕) の手を取って、きっと上手くいく、必ずね
希望を糧に生きていく

[Verse2]

【歌詞】
Tommy’s got his six string in hock
Now he’s holding in
What he used to make it talk
So tough, it’s tough

【和訳】
トミーはギターを質に入れた
今では彼は我慢している
ギターを弾くことを
キツイよ、本当にさ

【歌詞】
Gina dreams of running away
When she cries in the night
Tommy whispers
Baby it’s okay, someday

【和訳】
ジーナは逃げだすことを夢見る
彼女が夜に泣いていると
トミーは囁く
大丈夫だよ。いつの日か…

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[Pre-Chorus2]

【歌詞】

We’ve got to hold on to what we’ve got
It doesn’t make a difference if we make it or not

以下、[Pre-Chorus1]と同様

【和訳】
ふたりで手にしたものの為に頑張らなきゃ
違いはないよ、うまくいこうと、いくまいと

以下、[Pre-Chorus1]と同様

[Chorus]

上記と同様

[Bridge]

【歌詞】
We’ve got to hold on
Ready or not
You live for the fight
When that’s all that you’ve got

【和訳】
頑張らなきゃ
覚悟があろうと、なかろうと
君は、戦って生きるんだ
それが君が手にしてきた全てならば

[Chorus] ×3

上記と同様

注意

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歌詞の意味・文法解説

[Intro]

解説するフレーズ

Once upon a time, not so long ago
昔々、そう遠くない昔

Once upon a time:昔々

昔話の冒頭の「昔々、あるところに…」の、「昔々」です。

同様の表現で、long long ago も「昔々」という意味ですが、この歌詞では、そこを少し変えて not so long ago となっています。

[Verse1]

解説するフレーズ

Tommy used to work on the docks, Union’s been on strike
トミーは以前は港で働いていたけど、組合はストライキ中で

used to + 動詞の原形: 昔は…していた

on strike:ストライキ中で

used to は「昔(以前は)…していた」、そして言外に、現在はもう、そうではない、という含みがある言葉です。

ですので、この歌詞ではトミーは今は港で働いていないということです。

フレーズにあるように、ストライキがあって働いていない、ということでしょう。

【例文】
I used to smoke
昔はタバコを吸っていた (今は吸っていない)

なお、同じ used to でも be used to + 動名詞 となると「…に慣れている」という意味になり、異なるので注意しましょう。

be used to + 動名詞: …に慣れている

【例文】
He is used to speaking English
彼は英語を話すのに慣れている

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解説するフレーズ

He’s down on his luck
彼は運に見放された

down on one’s luck:運に見放されて

こちらも、まえのフレーズのストライキの為、労働者に賃金がでないので、生活が苦しくなり、運に見放された、ということですね。

[Pre-Chorus1]

解説するフレーズ

We’ve got to hold on to what we’ve got
ふたりで手にしたものの為に頑張らなきゃ

hold on to:…を持ち続ける、…にしがみつく

what は関係代名詞で「もの・こと」という意味で what 主語 + 動詞 ならば「主語が…しているもの (こと) 」となります。

ですので、このフレーズを直訳すると以下です。

We’ve got to hold on to what we’ve got
私達が手に入れたもの持ち続けなければならない

※ have got to は「…しなければならない」(= have to) という意味です。

ここで what we’ve got 「私達が手に入れたもの」は、今までにトミーとジーナの二人で、はぐくみ培ってきた夢や希望を指すと考えれば、what we’ve got は曲名や [Chorus] にある prayer (祈り・希望) をほのめかしているとも解釈できます。

ちなみに hold on to は「しがみつく、固執する」という意味に文脈からなる場合もありますが、必ずしもネガティブな表現ではなく、「しっかりと手放さずに持つ」といったニュアンスです。

【例文】
You should hold on to this book as it will someday be valuable
いつか価値が出るので、この本は大事に持っていなさい

to を除いた hold on は「その場を持ちこたえる、頑張る」とといった意味です。

hold on:その場を持ちこたえる、踏ん張る

hold on to the last
最後まで頑張る

【例文】
He managed to hold on till the rescue team arrived
彼は救助隊が到着するまで、何とか持ちこたえた

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解説するフレーズ

It doesn’t make a difference if we make it or not
違いはないよ、うまくいこうと、いくまいと

make it:うまくいく、成功する

if はこのフレーズのように「たとえ…でも」という even if の意味になることがあります。

解説するフレーズ

We’ll give it a shot
さあ、やってみようよ

give it a shot:試しにやってみる、挑戦してみる

shot は「射撃・銃弾」のほかに「試み」という意味があります。

it は文脈の流れで話題になっていることで、結果がどうなるかわからない、うまくいかない可能性があるような物事を指しています。

it が指すものも、”what we’ve got” や “prayer” と同様ですね。

[Chorus]

解説するフレーズ

Livin’ on a prayer
希望を糧に生きていく

live on:…で暮らしを立てる、…を食べて生きる

live on には、ほかに「…に依存して生きる」という意味があります。

prayer:祈り、かすかな望み

player (選手、演奏者) ではありません。prayer です。

prayer は「祈祷者、祈る人」という意味もありますが、祈りそのものを指すことのほうが多いです。(発音も若干違います)

「祈り」から転じて「かすかな望み」という意味もあり、この曲では、トミーとジーナが苦労しながら目指している夢やあこがれといった二人が共有してきた想いを prayer は指していると考えられます。

【例文】
He lives on a small salary
彼は少ない給料で暮らしている

【例文】
He doesn’t have a prayer of winning a victory
彼が勝利する見込みはつゆほどもない

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解説するフレーズ

Take my hand and we’ll make it, I swear
さあ、私 (僕) の手を取って、きっと上手くいく、必ずね

I swear:本当なんです、絶対だ

swear は「誓う」という意味で、I swear を直訳すると「私は誓います」ですが、実はもっとカジュアルな表現で「本当なんだよ!」「絶対そうなんだって、マジで!」といったニュアンスです。

※ジーナ、トミーのどちらの言葉とも考えられるので、上記の和訳では “私” と “僕” を併記しています。

[Verse2]

解説するフレーズ

Tommy’s got his six string in hock
トミーはギターを質に入れた

in hock:質に入って

hock だけでも名詞で「質入れ」、動詞で「質に入れる」という意味があります。

【例文】
She was forced to put her good jewelry in hock
彼女は宝石類を質に入れることを余儀なくされた

six string は「6本の弦」がある楽器、つまりギターのことですね。

なお、動詞 get には第5文型 SVOCで以下の用法があります。

O [人・物] をC [特定の状態・状況] にする

このフレーズはこれにあてはまります。

前置詞句 in hock が、動詞 get (has got) を修飾すると考えてしまい「トミーがギターを質で (in hock) 手に入れた (has got)」と勘違いして和訳しないよう、気を付けましょう。

このフレーズの in hock のような文末にある前置詞句は、文脈や周囲の単語の意味合いによって、名詞を修飾するのか動詞を修飾するのか (つまり形容詞句か副詞句か) が決まるので注意が必要です。

思わず勘違いしてしまい、不自然な的を得ない訳になったら上記を思い出してみましょう。

【例文】
She got her children ready for school
彼女は子供たちに学校へ行く支度をさせた

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解説するフレーズ

Now he’s holding in what he used to make it talk
今では彼は我慢している、ギターを弾くことを

hold in:(感情などを) 抑える

【例文】
I couldn’t hold in my anger
怒りを抑えられなかった

このフレーズの後半を直訳すると

what he used to make it talk
彼がそれを話させる為に使っていたもの

です。

what は [Pre-Chorus1] での解説と同様の関係代名詞「もの・こと」という意味で、used の目的語にあたります。(what he used:彼が使っていたもの)

to 以降が不定詞句、it は文脈からギターを指すと考えられます。(to make it talk:それ [ギター] を話させる為に)

ここで hold in は感情などを抑制することを踏まえると、以下のようになります。

what he used to make it talk
彼がギターを奏でる為に使っていた想い

ちょっと冗長ですので上記の和訳では短くまとめています。

[Bridge]

解説するフレーズ

You live for the fight when that’s all that you’ve got
君は、戦って生きるんだ、それが君が手にしてきた全てならば

主語 you がありますが、このフレーズの前半は、命令文と解釈できます。

直訳すると

You live for the fight
君はその戦いの為に生きなさい

です。

他の誰でもないアナタに言っているんだ、という場合には、このように命令文の主語 you が明示されることがあります。

この曲の中で、you が使われるのは唯一このフレーズしかなく、you は聞き手である私達自身を指しています。

主語 you を明示することで、トミーやジーナではなく今この曲を聞いている君たちに対して言っているんだ、という含みがあるわけです。

※ 命令文の主語 youの明示については、以下の書籍にも詳しく解説されています。興味があれば参照してみてください。

『謎解きの英文法 省略と倒置』

また all that you’ve got は、[Pre-Chorus1] の what we’ve got と同様の意味合いと考えられます。

以上です。

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【歌詞和訳】『Break Free』(ブレイク・フリー) で英語学習【Ariana Grande ft. Zedd / アリアナ・グランデ ft.ゼッド】 https://wnote.jp/8785/ https://wnote.jp/8785/#respond Sun, 30 Jul 2023 06:41:41 +0000 https://wnote.jp/?p=8785

この記事では、アリアナ・グランデの曲『Break Free』の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和訳はネットで検索すれば出てくるけれど 何故そういうニュアンス […]]]>

この記事では、アリアナ・グランデの曲『Break Free』の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『Break Free』
ブレイク・フリー

『Break Free』 (ブレイク・フリー)はアメリカの歌手、アリアナ・グランデ (Ariana Grande) の曲です。

彼女のセカンド・アルバム「My Everything」に収録、2014年にリリースされた曲で、音楽プロデューサー・ミュージシャンのゼッド (Zedd) との作品です。

このように他のミュージシャンと組んだ作品では「~ ft. …」(~ フィーチャリング …) と表記されることがあります。

「アリアナ・グランデ ft.ゼッド」の「ft.」は 、”featuring” の略で、音楽界では「ゲストの、客演の」という意味で 誰かの曲にほかのアーティストがゲスト参加することです。「feat.」「F/」「ft.」といった表記がされ、そのあとに続くのがゲストアーティストです。

この曲ではゼッドがゲスト参加ということですね。

記事本文でも解説しますが、曲名の『Break Free』は「自由になる・解放される」という意味で、恋人からの解放を唄った歌詞の内容になっています。

恋愛に限らず、人生 山あり谷あり、いつのまにか色々な事に囚われていたりしますよね。

以下、この記事では英語の文法を中心に歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Verse1]

【歌詞】
If you want it, take it
I should have said it before
Tried to hide it, fake it
I can’t pretend anymore

【和訳】
ほしいなら、取っていきなさいよ
先にそう言っておけば良かったわ
隠そうとしていた、ごまかしていた
もう偽ることはできないわ

[Pre-Chorus]

【歌詞】
I only want to die alive
Never by the hands of a broken heart
I don’t wanna hear you lie tonight
Now that I’ve become who I really am

【和訳】
思う存分に生きて死にたいの
傷ついた心のままで死ぬなんて絶対イヤ
今夜はあなたが嘘をつくのを聞きたくない
本当の自分になったんだから

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[Chorus] ×2

【歌詞】
This is the part when I say I don’t want ya
I’m stronger than I’ve been before
This is the part when I break free
Cause I can’t resist it no more

【和訳】
今こそ、あなたなんて要らないって言う時ね
私は今までより強いのよ
今こそ、自由になるの
だって、もう我慢できないのよ

[Verse2]

【歌詞】
You were better, deeper
I was under your spell
Like a deadly fever, yeah, babe
On the highway to hell

【和訳】
あなたはもっと素敵で深みがあった
あなたの魔法にかかっていたのね
まるでひどい熱病にかかったみたいに
地獄行きのハイウェイにのっていた

[Pre-Chorus] >> [Chorus] ×2

上記と同様


[Bridge]

【歌詞】
Thought of your body, I came alive
It was lethal, it was fatal
In my dreams it felt so right
But I woke up every time

【和訳】
あなたの身体を思うと、心が踊った
それは死ぬほどヤバくて、実際 命取りだった
夢の中では間違いないって思ってた
でも、いつも目が覚めて気付いちゃった

[Chorus] ×2

上記と同様

注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

⇒ リンク1 / リンク2

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歌詞の意味・文法解説

[Verse1]

解説するフレーズ

I should have said it before
先にそう言っておけば良かったわ

should have 過去分詞: …すべきだった (のにしなかった)

“should have 過去分詞” は「…すべきだった(実際はしなかった)」という、過去に実行されなったことに対する後悔や非難の感情を表します。

【例文】
You should have got up at six
あなたは6時に起きるべきだったのに

[Pre-Chorus]

解説するフレーズ

I only want to die alive
思う存分に生きて死にたいの

die は「死ぬ」、alive は「生存して、生き生きした」という意味ですので、直訳すれば

I only want to die alive
生きて死にたいだけです

変わった表現ですが、実際アリアナ・グランデ本人も「文法的に間違った歌詞…」と自分で語っている記事もあります。

しかし、言いたいことは伝わってくると思います。

序盤の歌詞にある Tried to hide it, fake it (隠そうとしていた、ごまかしていた) といったことではなくて、ちゃんと生きていきたいということでしょう。

続く歌詞でも補足が入ります。

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解説するフレーズ

Never by the hands of a broken heart
傷ついた心のままで死ぬなんて絶対イヤ

by the hands of:…の手によって

broken heart:傷ついた心、失恋

この部分は、直前の I only want to die alive につながっています。

Never (want to die) by the hands of a broken heart
傷ついた心によって決して死にたくない

ということです。

解説するフレーズ

Now that I’ve become who I really am
本当の自分になったんだから

now that:今や…だから

now that は何か変化があり、新しい状況の結果や理由を説明するときに用いられます。

口語では that を省略することもあります。

because に置き換えることができます。

【例文】
Now that I have children, I don’t go out very much
今はもう子どもがいるから、それほど出かけない

[Chorus]

解説するフレーズ

This is the part when I say I don’t want ya
今こそ、あなたなんて要らないって言う時ね

このフレーズの when は関係副詞と呼ばれる用法で、“時”などを表す語句を、when以降の文で修飾します。

【例文】
I remember the day when I met her first time
彼女と初めて会った日のことを覚えている

この例文では、”時”を表す語句 day「日」 をwhen 以降の I met her first time「彼女と初めて会った」が修飾しています。

この歌詞のフレーズでは、part が “時” を表す語句です。

part は「部分・一部」という意味ですが、関係副詞 when… に修飾される “時” を表す語句と考えれば「段階・一時期」などと捉えることができます。

ですので、このフレーズを直訳すれば

This is the part when I say I don’t want ya
これ (今) があなたを必要としない、と言う段階

となり、上記のような和訳になります。

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解説するフレーズ

This is the part when I break free
今こそ、自由になるの

break free:自由になる、解放される

曲名の break free は「自由になる、解放される」という意味です。

この曲では、彼氏との関係から解き放たれて自由になる、ということですね。

break は自動詞で「逃げる、脱走する」という意味があります。

束縛を破る、ということでしょうね。

また free は副詞で「自由に」という意味になります。

【例文】
break free from a social restriction
社会的制約から自由になる

【例文】
break out of prison
脱獄する

【例文】
Dogs run free here
ここでは犬は放し飼いです
(直訳:ここでは犬が自由に走り回ります)

[Bridge]

解説するフレーズ

Thought of your body, I came alive
あなたの身体を思うと、心が踊った

think of:…のことを考える

come alive:活気づく、元気になる

thought (think の過去形) の前に主語 I が省略されています。

英語は日本語と異なり、主語を都度 文につける言語ですが、省略されることもあります。

くだけた日常会話で文脈から明らかな場合には省略され、このフレーズもその事例です。

解説するフレーズ

It was lethal, it was fatal
それは死ぬほどヤバくて、実際 命取りだった

lethal:死を招く、致命的な

fatal:命取りになる、致命的な

どちらも「致命的な」ですが、意味合いが異なります。

lethal が死を招く能力があることに重点があるのに対し、fatal は結果的に死に至った命取りになったという結果に重点があります。

( 参照:lethal / fatal )

lethal weapon:凶器、殺傷兵器

fatal accident:死亡事故

以上です。

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【歌詞和訳】アルマゲドン主題歌『I Don’t Want to Miss a Thing』(ミス・ア・シング) で英語学習【Aerosmith / エアロスミス】 https://wnote.jp/8630/ https://wnote.jp/8630/#respond Sat, 15 Jul 2023 06:36:23 +0000 https://wnote.jp/?p=8630

この記事では映画「アルマゲドン」の主題歌、エアロスミスの名曲『I Don’t Want to Miss a Thing』の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します! 英語の洋楽を聴いていて この歌詞はどういう意味だろう?  和 […]]]>

この記事では映画「アルマゲドン」の主題歌、エアロスミスの名曲『I Don’t Want to Miss a Thing』の歌詞を英語学習を兼ねて、解説します!

英語の洋楽を聴いていて

この歌詞はどういう意味だろう? 

和訳はネットで検索すれば出てくるけれど

何故そういうニュアンスになるんだろう? 

そんな風に感じたことはありませんか。

この記事を読んで、そんな疑問を解決して頂ければと思います!

概要
『I Don’t Want to Miss a Thing』
ミス・ア・シング

『I Don’t Want to Miss a Thing』 (邦題:ミス・ア・シング)はアメリカのロックバンド、エアロスミス (Aerosmith) の曲です。

エアロスミスとしては珍しく、バンド外部のソングライターであるダイアン・ウォーレンによる作詞作曲です。

この曲は、映画「アルマゲドン」(1998年) の主題歌として制作され、映画にはボーカルのスティーブン・タイラーの娘リヴ・タイラーがヒロインとして出演しました。

当初はセリーヌ・ディオンのような女性シンガーを想定して作られていたそうですが、歌詞の内容を映画になぞらえて「娘を想う父親の気持ち」と読み取れば、実の父娘の関係にあるエアロスミスの起用もうなずけます。

それまでにも人気を博してきたエアロスミスでしたが、この曲はアルマゲドンのサウンドトラックに収録、エアロスミスの初の全米シングルチャート1位となりました。

曲名の『I Don’t Want to Miss a Thing』は「何ひとつ見逃したくない」という意味です。

後述しますが、a thing は直訳すれば「ひとつのもの」ですが、「ひとつのものでさえ」という意味合いです。

このような点もふまえて、以下、この記事では英語の文法を中心に歌詞を解説します。

歌詞・和訳
Lyrics

[Verse1]

【歌詞】
I could stay awake just to hear you breathing
Watch you smile while you are sleeping
While you’re far away and dreaming
I could spend my life in this sweet surrender
I could stay lost in this moment forever
Where every moment spent with you is a moment I treasure

【和訳】
君の息遣いをただ聞く為に、起きていられるよ
眠りながら笑顔になる君をながめてられる
君が遠くで夢を見ているあいだ
この甘い感情に身を委ね人生を過ごすことができるよ
この瞬間に、永遠に浸っていてもいい
君と過ごした一瞬一瞬を大切に心に刻むのならば

[Chorus]

【歌詞】
Don’t want to close my eyes
I don’t want to fall asleep
Cause I’d miss you baby
And I don’t want to miss a thing
Cause even when I dream of you
The sweetest dream will never do
I’d still miss you baby
And I don’t want to miss a thing

【和訳】
目を閉じたくない
眠りに落ちたくないんだ
だって君が恋しいから
何ひとつ逃したくないんだ
だって君の夢を見ても
最も甘い夢でさえ、もの足りないんだ
それでも君が恋しいよ
何ひとつ逃したくないんだ

[Verse2]

【歌詞】
Lying close to you
Feeling your heart beating
And I’m wondering what you’re dreaming
Wondering if it’s me you’re seeing
Then I kiss your eyes
And thank God we’re together
I just want to stay with you in this moment forever
Forever and ever

【和訳】
君に寄り添い横になり
君の鼓動を感じる
君はなんの夢を見ているのだろう
君が夢で逢っているのは僕なのかな
なら、僕は君の瞳にキスをするよ
そして、僕らが一緒なのを神に感謝するんだ
ただこの瞬間に君といつまでも一緒にいたい
いつまでも永遠に

[Chorus]

上記と同様

[Bridge]

【歌詞】
I don’t want to miss one smile
I don’t want to miss one kiss
I just want to be with you
Right here with you, just like this
I just want to hold you close
I feel your heart so close to mine
And just stay here in this moment
For all the rest of time

【和訳】
ひとつの微笑みも逃したくない
ひとつのキスも逃したくない
ただ君と一緒にいたいんだ
ここで君と、こんなふうに
ただ君を抱きしめたいんだ
君の心を僕のすぐ近くに感じて
ただ、この瞬間にとどまるんだ
残された時間のあいだ、ずっと

[Chorus] ×2 >> [Outro]

上記と同様

注意

※ この記事は歌詞を一部引用しており歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ

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歌詞の意味・文法解説

[Verse1]

解説するフレーズ

I could spend my life in this sweet surrender
この甘い感情に身を委ね人生を過ごすことができるよ

surrender:(感情などに) 身を任せること、おぼれること

surrender には、「降伏」の意味もありますが、ほかに上記の意味もあります。

この歌詞は名詞ですが、動詞の用法もあります。

【例文】
He surrendered to his feelings of anger
彼は怒りの感情に身を任せた

could は、仮定法「(やろうと思えば) …できるだろうに」という表現で、仮定の能力について言及しています。

【例文】
I could get a better job if I spoke a foreign language
外国語が話せれば、もっといい仕事に就けるのに

【例文】
I’m so hungry that I could eat a horse
あまりにおなかがすいてお腹が空いて、馬1頭でも食べられそうだ

解説するフレーズ

I could stay lost in this moment forever
この瞬間に、永遠に浸っていてもいい

stay lost:迷子のまま

第2文型 (SVC) の文です。

「S (主語) はC (補語) という状態である(V:動詞)」

という意味で、「S=C」の関係があります。

直訳すると

I could stay lost in this moment forever
この瞬間に永遠に迷っていてもいい

です。

lost は lose (負ける・失う・迷う)の過去形・過去分詞ですが、この歌詞のように形容詞としても使われることが多いです。

解説するフレーズ

Where every moment spent with you is a moment I treasure
君と過ごした一瞬一瞬を大切に心に刻むのならば

treasure:心に銘記する、心にしまっておく

treasure は名詞「宝物」のほかに動詞として上記の意味や「…を大切にする・蓄える」という意味があります。

a moment を関係代名詞節の I treasure が修飾しています。

Where は接続詞としてこの歌詞では用いられていて、意味は「…する場合に」「…に関する限り」です。

【例文】
I want to use voice recorders where (it is) possible
可能であればボイスレコーダーを使いたい

【例文】
Where there’s a will, there’s a way
(ことわざ) 意志のある所に道あり「精神一到何事か成らざらん。」

この接続詞 where はひとつ前のフレーズをつないでいます。

以上を踏まえて、このフレーズとひとつ前のフレーズをあわせて直訳すると

I could stay lost in this moment forever where every moment spent with you is a moment I treasure
君と過ごした一瞬一瞬が、僕が大切に心にしまっておく瞬間であれば、この瞬間に永遠に迷っていてもいい

です。

幸せなときに、時間が止まればいいのに、と思うようなことってありますよね。

[Chorus]

解説するフレーズ

I don’t want to miss a thing
何ひとつ逃したくないんだ

miss:見逃す、恋しい

thing:物事

曲名となっているフレーズです。

miss という単語がもつ中核的な意味は「逃す・…し損なう」で、そこから様々な意味に広がります。

miss の「恋しい」は「…がいなくて寂しい」ということです。

この曲では「…を見逃す」「…が恋しい」のどちらの意味でも使われています。

文脈からもわかるとおり don’t want to miss … ならば「見逃したくない」ですし、… miss you ならば「恋しい」ですね。

a thing は直訳すると「ひとつのもの」ですが、ここでは「ひとつのものでさえ」という含みがあります。

even 「…でさえ」が a thing の前に省略されていると考えることができます。

(even) a thing
ひとつのものでさえ

このような even「…でさえ」の省略については、ひとつ下の解説にも記載しています。

解説するフレーズ

The sweetest dream will never do
最も甘い夢でさえ、もの足りないんだ

do:十分である、用が足りる

do は will などの助動詞を伴って「十分である・用が足りる」という意味でも使われます。

sweetest は sweet の最上級です。

この歌詞のように、形容詞の最上級がある場合、「もっとも…なでさえ」という even の意味を含むことがあります。

ひとつ前の解説に引き続き、ここでも even「…でさえ」が省略されています。

(これは国語の問題でもありますが)
「…でさえ」という表現は、程度の甚だしい事例を引き合いに出して、それ以外のことも同様だ、とほのめかす表現です。

ですので、最上級で極端な事例を挙げることで、気持ちの上で「…でさえ」という含みが入るということです。

ひとつ前の解説のフレーズでは、ひとつ (だけ) a thing という事例を挙げることで同じように含みが入ると考えられます。

こういった点を考慮せず、このフレーズを直訳すると以下のように、不自然になってしまいます。

The sweetest dream will never do
最も甘い夢 、もの足りない

これでは、ちゃんと訳しているつもりなのに、的を得ない、痒い所に手が届かないような文になってしまいます。

英文を読んでいて、このような違和感があれば上記を思い出して見てください。

ちなみに、even は動詞なら「等しくする」、形容詞なら「均等な」という意味です。

そのような意味を持つ even が、副詞では「…でさえ、…でも」の意味になることも、上記の「程度の甚だしい事例を引き合いに出して、それ以外のことも同様だ (等しい)、とほのめかす表現」ということを考慮すると理解できると思います。

【例文】
The bravest man sometimes feels afraid
どんなに勇敢な男でさえ、ときに恐れを感じる

【例文】
I don’t believe a word of the story
その話を一言信じていません

【例文】
A drowning man will catch at a straw (straws)
(ことわざ) 溺れる者は、わらをもつかむ

[Verse2]

解説するフレーズ

And I’m wondering what you’re dreaming
君はなんの夢を見ているのだろう

wonder:…だろうかと思う、…かなと思う

wonder は「驚き・不思議な事」という名詞の意味で、カタカナで”ワンダー”として、映画の邦題や漫画などでもよく使われますね。

しかし、英語で I wonder … と言えば、好奇心や不安を抱いて「…だろうかと思う」「…かなと思う」という意味にもなります。

I think … よりも遠回しなニュアンスです。

この歌詞のように進行形にすると、まだ決心がついていない、ということが示唆されて、さらに控え目な表現になります。

解説するフレーズ

Wondering if it’s me you’re seeing
君が夢で逢っているのは僕なのかな

いわゆる強調構文を使った文です。

強調構文では

It is [ ] that …

の [ ] の位置に強調したい語句を入れます。

口語では that が省略されることがあり、この歌詞でも省略されています。

この歌詞は you’re seeing me 「君は僕と会っている (を見ている)」をもとにした強調構文です。

強調構文にすることで「ほかの誰でもない、僕と会っている」というニュアンスになります。

上記の和訳では文脈から「”夢で” 逢っている」と意訳しています。

以上です。

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