映画『ブラッド・ダイヤモンド』を観て英語学習

これまでにないディカプリオが放つ、衝撃のアクション超大作!
アフリカ地域紛争で武器調達の資金源として不法取引される“ブラッド・ダイヤモンド”。そのひとつのダイヤに託された、全く異なる3つの願い。アフリカが現在もなお抱える問題を絶大なリアリティで力強く描き、物語は感動的なラストへと向かっていく―。

出典:Amazon

映画『ブラッド・ダイヤモンド』概要・英語表現 解説

作品概要

現実の社会問題「紛争ダイヤモンド」を題材に描き、アフリカ 内戦を舞台に繰り広げられるアクション映画。ひとつのダイヤをめぐって「自由」「家族」「真実」を求める3人の登場人物の思惑が交錯していきます。目を背けたくなるような凄惨な内戦が生々しく描かれ、この映画を見終わったあとには、心に何かが残されると思います。
アフリカが舞台となっており、主人公を演じるレオナルド・ディカプリオもアフリカ訛りの英語で熱演。社会問題を取り上げるのみではなく、ストーリー性のある物語となっています。

基本情報

アメリカ映画 2006年公開 (143分)

原題:Blood Diamond

舞台:1999年 アフリカ シエラレオネ共和国

出演:
レオナルド・ディカプリオ (ダニー・アーチャー)
ジャイモン・フンスー (ソロモン・バンディー)
ジェニファー・コネリー (マディー・ボウエン)
ほか

語彙の傾向

  • Main:内戦、社会問題、密売 関連
    • Sub:家族、マスコミ、武器、恋愛、戦争、暴力 関連

英語表現等

ヤシ酒を飲みながら…

1:17:02~ 1:21:15

反政府武装勢力の革命統一戦線(RUF)の襲撃から逃れた先の村で、密売人 主人公アーチャーが、ジャーナリストのマディとヤシ酒を酌み交わす場面です。
アフリカ出身のアーチャーを演じるレオナルド・ディカプリオはアフリカ訛りの英語です。アフリカ内戦についての言葉が幾つか登場します。

Archer : It’s palm wine.
Maddy : Jesus Christ.
Archer : It takes getting used to, huh?

palm wine:ヤシ酒、パームワイン

ヤシから採れる樹液を発酵した醸造酒。赤道付近のアフリカ、東南アジアで造られており、味は甘酸っぱい乳酸飲料・カルピスのようなものらしいです。

この映画ではジャーナリスト・マディーを演じるジェニファー・コネリーが 『Jesus Christ.』と不味そうに顔を顰めますが、実際どうなのでしょうね…。

It takes getting used to:慣れるのに時間がかかる

ここで take は「必要とする」、get used to は「慣れる」、を組み合わせて「慣れるのに時間がかかる」となります。

Archer : I got sent away to South Africa in 1978 when the munts overran us.

⇒ 『 黒人が俺達を(国を)制圧して1978年に南アフリカに追い払われた 』

get sent away:追い払われる

munt:アフリカ黒人の蔑称、ムント

overrun:制圧する、侵略する

Archer : contrary to what you might think about us… we fought with the blacks, huh?

⇒ 『 あんた達が俺達のことを想像しているのとは違って、俺達は黒人と共に戦ったんだ 』

contrary to:…に反して、…とは逆に

相手の考えに反対して、自分の主張を強調するのに使われる表現です
ここでは聞き手のマディが恐らくそう思っている(what you might think about us = 白人は黒人と争っている)と想定して、そうじゃない、その逆に(contrary to)、俺達は黒人と一緒に戦ったんだ、と言いたいわけですね。

Archer : There was no apartheid in a foxhole.

⇒ 『戦場に人種隔離なし』

このセリフは、次の ことわざ をもじったものと思われます。

There are no atheists in foxholes.
苦しい時の神頼み (塹壕の中に無神論者はいない) ※ atheist 無神論者

apartheid:アパルトヘイト ※南アフリカの人種隔離政策

foxhole:塹壕、たこつぼ ※一人だけが入れる塹壕、フォックスホール(狐の巣穴)

Archer : Truth and reconciliation and all of that rubbish, you know. Kumbaya.

⇒ 『 ”真実和解” なんて言うくだらいことさ、わかるだろ。”クンバヤ”さ 』

reconciliation:和解、仲直り

ここで ”Truth and reconciliation” は、「真実和解委員会」(Truth and Reconciliation Commission)のことを指しいると思われます。

Truth and Reconciliation Commission:真実和解委員会

真実和解委員会は、過去に深刻な人権侵害が起こった国々が、その問題を解決するために設置したもので、代表例がアーチャーが南アフリカで体験した「南アフリカ真実和解委員会」です。

日本語字幕・吹替で「真実を告白すれば全部 恩赦」となっているのは、その政策の一つの側面でしょう。

rubbish:くだらないこと、ごみ、がらくた

※ アメリカ英語では、「rubbish」はあまり使われません。イギリス英語の表現と思います。主人公アーチャーの出身地 ローデシア(シンバブエ)、そして、南アフリカ、シエラレオネともに元イギリス植民地です。

Kumbaya: クンバヤ

クンバヤは、1930年頃から歌われ始めた黒人霊歌で、キャンプファイヤーでみんなで火を囲んで歌われる曲の定番になっていきますが、その後、次第にクンバヤはうわべだけの団結や協調、行き過ぎた妥協といったネガティブなイメージを持つようになりました。
つまり、ここでアーチャーは真実和解委員会の政策では、見せかけだけで本質的な問題を解決できなかったと思っているわけです。

Got a thing for messed-up vets now?

英語字幕では上記ですが、実際には

You’ve got a thing for messed-up vets now?

⇒ 『 くたびれた元軍人が好みなのか? 』

と言っているようです。

got a thing for …: …に気がある、魅かれる

彼・彼女にthing (特別な何か)を持っている、といった意味で、相手に何がしかの感情を抱いているというニュアンスです。

messed-up:精神が不安定な、めちゃくちゃな

vet: = veteran 兵役経験者、元軍人、老兵

Dad was decapitated and hung from a hook in the barn.

⇒ 『父親は首を切られ、納屋でフックで吊るされた。』

decapitate:(処刑で)首を切る

hang:吊るす (hung は過去分詞)

barn:納屋、物置

Boohoo, right?

⇒ 『 泣けるだろ? 』

boohoo:ワーワーと騒ぐ ※泣き声の擬音 ワーワー、エーンエーン、シクシク

以上です。

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