洋楽『Bad Day』歌詞・和訳で 英語学習

洋楽『Bad Day』歌詞・和訳で 英語学習

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『Bad Day』 ( バッドデイ 〜ついてない日の応援歌 )

『Bad Day』 ( 邦題:バッド・デイ 〜ついてない日の応援歌 )はカナダ出身のミュージシャン、ダニエル・パウター ( Daniel Powter ) のファーストシングルです。

ダニエル・パウターはピアノの弾き語りと帽子がトレードマークで、ピアノマンと呼ばれています。この曲は、2005年にリリースされ、Billboard Hot 100 初め当時の英語圏のチャートを総なめにしています。

ちなみに邦題に、なぜ「 ついてない日の応援歌 」とつけたかは、原題だけだと「嫌な日」とも読めるので、歌詞に合わせて応援ソングだと一目でわるようにつけたのが理由だそうです。

邦題のとおり応援ソングですが、歌詞はといえば無理やり元気づけようとするのではなく、人それぞれが元来持っている強さを信じることに根差したようなものとなっています。

無理に背伸びしたり、怒ったりせずに、貴方も自然に前を向いていけるんだよ、とそんなメッセージがあると思います。

以下、この記事では英語の文法を中心に解説します。

※ この記事は歌詞を一部引用しており
  歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ ⇒ リンク1 / リンク2

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歌詞・和訳 ・文法解説 『Bad Day』

■ Aメロ1 [Verse1]

歌詞
Where is the moment we needed the most?
You kick up the leaves and the magic is lost
They tell me your blue skies fade to gray
They tell me your passion’s gone away
And I don’t need no carryin’ on

和訳
僕らが一番必要としていた瞬間は今どこにあるの?
君が落ち葉を蹴り上げると、魔法が消えてしまうよ
みんなは僕に、君の青空は灰色に色褪せると言うんだ
みんなは僕に、君の情熱は消えてしまったと言うんだ
もうさ、頑張って続けなくていいよ

Where is the moment we needed the most?
僕らが一番必要としていた瞬間は今どこにあるの?

is が現在形、needed が過去形 となっていて過去と現在を対比しています。おそらく大切な時間 (the moment we needed the most) が 昔はあったけれど今はどこにもない、ということでしょう。

疑問形ですが、聞き手に質問をしているのではなく、自分の主張を強調しているわけです。

いわゆる修辞疑問文ですね (例: Who knows? 誰が知ってるっていうんだ? = 誰も知らない)。

They tell me your blue skies fade to gray
みんなは僕に、君の青空は灰色に色褪せると言うんだ

skies は sky (空) の複数形ですが、調べると 空の広がりを強調する場合、空模様・天候についての場合、文語・詩で用いられる場合、などに複数形となることがあるようです。

はじめ you は、君 ではなくて 君”達” なので sky も複数形なのかな? と思ったりしましたが、違いました。

fade :(色などが) あせる、(光・音などが) 消えていく、(力などが) 衰える

And I don’t need no carryin’ on
もうさ、僕は頑張って続けなくていいよ

don’t と no で二重否定で、文全体としては肯定の意味になると思ってしまいそうですが、実はスラングで強い否定になります。つまり、

「続ける (carryin’ on) 必要 (need) は全くない

というのがこのフレーズのメッセージです。同様のスラング表現では

I ain’t got no money
⇒「金がない」

I don’t have nothing to do
⇒「マジひま」

Don’t worry about nothing
⇒「何も心配しないで」
(ちなみに、”Don’t Worry About Nothin’” という曲もあります)

などあります。文法として正しくは、any, anything のところが no, nothing になっているわけです。
(I don’t have nothing to do ⇒ I don’t have anything to do)

日本語でも 「嘘つくな」を「嘘つけ!」「嘘おっしゃい」とか、「全然オッケー」「ふざけろ!」と言ったりしますが、ちょっと違うかな…。

carry on:続ける、進み続ける

carry は物を運ぶ過程に焦点があり、労力や時間をイメージさせる単語で、carry on (続ける) は、困難でも頑張って続ける、一度中断した後でもなんとか続けていく、といった時に使われることがあります。そこから上記の和訳では、頑張って続ける、としています。

need + doing : … の必要がある

この場合、ing形 を名詞として考えるか、もしくは、受動の意味と捉えることができます。たとえば名詞・不定詞を使って次の例文で置き換えると

The shirt needs washing.     (動名詞)
= The shirt needs a wash.    (名詞)
= The shirt needs to be washed.  (受動態)
「そのシャツは洗濯しなければならない」

のようになります。

但し、受動の意味と考えると doing の意味上の目的語は主語になります (上記の例ならば wash の意味上の目的語は the shirt)。

一方 この歌詞の carryin’ on の目的語は ”続ける” 対象となる ”物事” であり ”人物” (ここの歌詞では “I” ) とするのは不自然です。なので carryin’ on は名詞として考えることになると思いますが、この辺りは色々な解釈がありそうです。

■ Aメロ2 [Verse2]

You stand in the line just to hit a new low
You’re faking a smile with the coffee to go
You tell me your life’s been way off line
You’re falling to pieces every time
And I don’t need no carryin’ on

和訳
『君はもっと落ち込むためにだけ、列に並ぶんだ』
『君はテイクアウトのコーヒーを持って作り笑いをしてる』
『君は僕に、君の人生はずっと脱線してるんだって言うね』
『君はいつもぼろぼろになってる』
『もうさ、頑張って続けなくていいよ』

You stand in the line just to hit a new low
君はもっと落ち込むためだけに、列に並ぶんだ

stand in line:列に並ぶ

hit: … に達する、打つ

hit a new low :新底値に達する

相場・株価等で使われることもある表現ですが、low は名詞として最低水準、最低値といった意味の他にも、一生で最悪の事態という意味でも使われます。

例:highs and lows:(人生などの) 浮き沈み、(株価の) 高値・安値

不定詞の副詞的用法

このフレーズの to hit a new low での 不定詞 to は副詞的用法と呼ばれるものです。副詞的用法は名詞以外の語句や文を修飾します。ここでは 不定詞 to 以降がそれ以前の文 (主節) you stand in the line を修飾しています。

「目的」/「結果」を表した場合の訳出

上記の和訳は副詞的用法のなかでも「目的」を表す 「… のために」として訳出していますが、「結果」を表すと解釈すれば

別訳(「結果」を表す不定詞と捉えた場合):
You stand in the line just to hit a new low
「君は列に並ぶと、もっと落ち込むだけ」

というような訳出もできそうです。列に並んだ結果、もっと落ち込んだ、というわけです。

「結果」を表す不定詞は 次の例のように、主節の内容から予想しにくい、思いがけない結果を表すことが多いです。

例文:
They came home to find that the window was broken.
「帰宅すると、窓が割れていることがわかった」

この歌詞でも、「列に並ぶ」から「もっと落ち込む」は予想しにくいですよね。

You’re faking a smile with the coffee to go
君はテイクアウトのコーヒーを持って作り笑いをしてる

fake:ふりをする

coffee to go:テイクアウト (持ち帰り) 用のコーヒー

ちなみに、この不定詞は 名詞 coffee を修飾するので形容詞的用法です。

You tell me your life’s been way off line
君は僕に、君の人生はずっと脱線してるんだって言うね

way: ずっと、かなり

この way は副詞で off line を修飾 (強調) しています。口語で使われる表現です。

off line

通信が「オフライン」という意味もありますが、ここではそのままラインから外れているという意味と思います。

おそらく2つ前のフレーズにある stand in the line (列に並ぶ) に紐づけて、人々がつくる流れ (列) から逸脱してしまっている、ということを表しているのかと。

You’re falling to pieces every time
君はいつもぼろぼろになってる

fall to pieces:粉々になる、(精神的に) ぼろぼろになる、(努力などが) 失敗する

■ サビ [Chorus]

Because you had a bad day
You’re taking one down
You sing a sad song just to turn it around
You say you don’t know
You tell me don’t lie
You work at a smile and you go for a ride
You had a bad day
The camera don’t lie
You’re coming back down and you really don’t mind
You had a bad day
You had a bad day

和訳
『ついてない日だったから』
『君はそれを飲み込んで』
『君はただ良い方向に変えるために、悲しい歌をうたうんだ』
『君は、知らないくせに、と言い』
『君は僕に、嘘をつかないで、と言う』
『君は笑顔を作って、車で出掛けていくんだ』
『ついてない日だったね』
『カメラは嘘をつかなくて』
『君は元に戻りそうでも、何も気にしないんだ』
『ついてない日だったね』
『ついてない日だったね』

Because you had a bad day
ついてない日だったから

bad day:ついてない日、悪い日

不定冠詞 a があることから、特定されるような一日ではないです。

You’re taking one down
君はそれを飲み込んで

take one down:

調べてみると色々な解釈ができるようです。

take down で、下に降ろす、飲み下す、書き留める、削除する、などの意味になります。
(take one down = 落ち込む という情報もありましました。ただその理由はわかりませんでした)

直前で a bad day と不定冠詞となっており one = a bad day と思われます。幾つもあるうちの、ついてない日 のひとつにすぎないのだと、改めてこの one で表現しているとも取れます。

また前後では、過去形 had a bad day から進行形 taking one down 、そのあとは不定詞 to turn it around でこれから先のことに触れている、という流れですから

take down は ”飲み下す” 、”削除する” 、言い換えてしまえば、”受け入れる”、”忘れる” といった意味が当てはまると思います。

つまり、

”ついてない日” が過ぎて
(過去形: had a bad day)

⇩ ⇩ ⇩

受け入れる or 忘れる 途中
(進行形: taking one down )

⇩ ⇩ ⇩

そして 良い方向に変えるために歌う
(不定詞: to turn it around )

という歌詞の流れと解釈できます。

You sing a sad song just to turn it around
君はただ良い方向に変えるために、悲しい歌をうたうんだ

turn around:(悪い状況などが) 良くなる、好転する

You say you don’t know
You tell me don’t lie
君は、知らないくせに、と言って
君は僕に、嘘をつかないで、と言う

歌詞の文脈から直接話法で

You say, “You don’t know.”
You tell me, “Don’t lie.”

です。You don’t know の You は語り手である I (僕) のことです。
なお、tell の伝える相手となる間接目的語 ( ここでは me ) は省略できません。

You work at a smile and you go for a ride
君は笑顔を作って、車で出掛けていくんだ

work at a smile

work at で 「… に取り組む」という意味です。そこから「笑顔に取り組む」⇒「笑顔を作って」と訳しています。

go for a ride:ドライブに出掛ける

ride は乗ることを意味するので、go for a ride を直訳すれば「乗るために行く」です。「乗ること自体を楽しむために行く」となって、つまり言い換えれば「ドライブに出掛ける」となります。

■ Cメロ1 [Bridge1]

Well, you need a blue sky holiday.
The point is they laugh at what you say
And I don’t need no carryin’ on

和訳
『ねえ、君は青空の休日が必要さ』
『要は、みんなが君が言うことを笑うけど』
『もうさ、頑張って続けなくていいってことさ』

The point is (that): 要点は (that以下) である問題は (that以下) である

上記の和訳では that 節 を they laugh … から … no carryin’ on までととらえています。

The point is (that) they laugh at what you say and I don’t need no carryin’ on.

■ サビ [Chorus] … 上記の繰り返し

■ Cメロ2 [Bridge2]

Sometimes the system goes on the blink
And the whole thing turns out wrong
You might not make it back and you know
That you could be well oh that strong
And I’m not wrong

和訳
『時々、システムの調子がおかしくなって』
『すべてが悪くなっているってわかるんだ』
『君は元に戻れないかもしれないけれど、そうさ』
『君は大丈夫さ、強いね』
『ほらね、僕は間違ってないよ』

Sometimes the system goes on the blink
時々、システムの調子がおかしくなって

go on the blink:調子が悪くなる

ここで system は 世の中の仕組み、周囲の状況 のことを指していると思われます。

You might not make it back and you know
君は元に戻れないかもしれないけれど、そうさ

make it back:

make it で「うまくいく」「無事にやり遂げる」という意味で、そこに back (戻る) がつきますから、not make it back で「うまく元に戻れない」といった意味です。

you know:

末尾の you know は次のフレーズ冒頭の that とつながっており

You might not make it back and you know that you could be well, oh, that strong.

となります。(that 節は you could be well)

you know that … で「あなたも知っての通り … 」、「ご存知の通り … 」、「当然 … 」といったニュアンスです。

■ Aメロ3 [Verse3]

So where is the passion when you need it the most?
Oh you and I
You kick up the leaves and the magic is lost

和訳
『それなら、君が一番必要としているときに、あの情熱はどこにあるの?』
『そうさ、僕らのさ』
『君が落ち葉を蹴り上げると、魔法が消えてしまうよ』

the passion:

普遍的・抽象的な概念としての passion (情熱) という意味ならば無冠詞になると思います。

定冠詞 the がついていて、直後に you and I ともあることからも、この passion は 君と僕の二人がお互いに特定できるような具体的な「情熱」を指しています。

それで上の和訳では「あの情熱」としました。(「あの」とすると、指示代名詞 that のような心理的な距離感がでてしまうのですが、具体性を出すための他の訳語を思いつかず…ご容赦を)

you and I

そのまま「君と僕」ということですが、直前の when you need it the most の箇所を補足して、「君だけでなく僕にとっても、それが一番必要なとき」というニュアンスなのかと推測します。つまり

when you and I (we) need it the most

と言い直している感じと思われます。

なお、you and I (〇) とは言いますが、逆にして I and you (×) と言うことはありません。

■ サビ [Chorus]

Cause you had a bad day
You’re taking one down
You sing a sad song just to turn it around
You say you don’t know
You tell me don’t lie
You work at a smile and you go for a ride
You had a bad day
You’ve seen what you like
And how does it feel for one more time
You had a bad day
You had a bad day

和訳
『ついてない日だったから』
『君はそれを飲み込んで』
『君はただ良い方向に変えるために、悲しい歌をうたうんだ』
『君は、知らないくせに、と言い』
『君は僕に、嘘をつかないで、と言う』
『君は笑顔を作って、車で出掛けていくんだ』
『ついてない日だったね』
『君は君が好きなものに出会えたんだ』
『ほら、もう一度してみたらどう?』
『ついてない日だったね』
『ついてない日だったね』

And how does it feel for one more time
ほら、もう一度してみたらどう?

上の和訳では、it は前のフレーズにある see what you like (君が好きなことに出会う) を指しています。

how does it feel for one more time
直訳「もう一度、君が好きなことに出会う事をどう感じる?」

■ エンディング [Outro]

以上です。

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