作品概要
銀行員の主人公カールは、何事にもネガティブで答えは「No」ばかり。そんなカールがある日、怪しげな自己啓発セミナーで「Yes」の誓いを立てて変化が起こり始める…。ポジティブな気持ちになれるコメディ映画。「Yes」の誓いをきっかけに出会うヒロイン アリソンとカールのドタバタコメディが楽しめます。アリソンは行き過ぎた自由人のようではありますが、その考え方に共感できるところも多いです。笑いだけでなく、ホッと癒される作品です。
作中、飛び降りようとする男にカールが弾き語りした曲はロックバンド Third Eye Blind の「Jumper」。まさしく橋から飛び降りを図ろとする人のことを歌った曲だそうです。
全てのことに“イエス”と答えるようにしただけで人生が一変する男を描いた、愛と笑いのヒューマン・コメディ。ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネルほか出演。
出典:Amazon
基本情報
アメリカ映画 2008年公開 (104分)
原題:Yes Man
舞台:アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
出演:
ジム・キャリー (カール・アレン)
ズーイー・デシャネル (アリソン)
ほか
語彙の傾向
- Main:恋愛、ビジネス 関連
- Sub:金融 関連
英語表現等
00:06:40
Norman : Hey, look at it this way: at least you didn’t get shit-canned.
序盤でカールの昇進について支店長ノーマンが話す場面
この人がどうやって支店長になれたのか不思議ですね(笑)
shit-can:ゴミ箱に入れる、破棄する、ゴミ箱、野外トイレ
get shit-canned: 解雇される、首になる (※ can :解雇する、首にする)
00:06:51
Norman : In my circles. I made it up.
一つ上の話の流れでノーマンが”get shit-canned”という表現は自分が作ったと、ジョークを言う場面。
同様の表現で
in executive circles:エグゼクティブの間では
in theatrical circles:演劇界で
といったものがあります。
ここでは”In my circles. I made it up.” で「僕の中では、その言葉は(get shit-canned)は僕が作ったことになてるんだ」といったニュアンスでしょうか。
covenant:契約、盟約
ハリウッドボウルでの会話
0:58:26~0:59:02
夜にハリウッドボウル に忍び込んで、カールとアリソンが会話するシーンです。
ハリウッドボウルは、ハリウッドの丘陵の地形をそのまま利用して作られた野外音楽堂。1922年開場。収容人数 17,500。(ちなみに、日本武道館 14471人 東京ドーム 55000人)
Carl : How many people can this place even hold?
Allison : Like, 17,000.
Carl : So each one of us invites… 1800 of our closest friends.
each one of us:私達ひとりひとり
us が総称的に一般の人を指す場合には、each one of us で「人は誰しも」といった意味にもなりますが、ここで us は上の引用文の前に語られるアリソンのバンドのファンの事(約9人)。
この9人が1800人ずつ誘えば、16200人でほぼハリウッドボウルの席が埋まるというわけですね。
ちなみに、上記のように each one of … で 「…のひとつひとつ」となりますが、one of each とすれば「1つずつ」という意味です。例えば、白、黒、青 のそれぞれの色の商品が1つずつほしいならば
Can I have one of each color, please?
という表現になります。また
One of each :1つずつ
Two of each :2つずつ
Three of each :3つずつ
…
となります。
Allison : I know our music isn’t that mainstream.
⇒ 『あたし達の音楽はそんな流行るようなものじゃないから。』
mainstream:主流の、メジャーな、本流の
Allison : You know, who cares?
You know,:わかるでしょ、あのね
英語の文頭、文中で頻出する表現ですね。聞き手や読み手に対して「知ってると思うけれどね」「わかるでしょう?」と会話に巻き込んでいく表現です。
who cares? : 誰が気にするっていうの? (構うのものか、知ったことか)
親しい関係の人に対して使われる、くだけた表現。目上の人やフォーマルな場面での使用は控えましょう。
Allison :The world’s a playground. You know that when you’re a kid, but somewhere along the way, everyone forgets it.
アリソンの考え方がわかる場面です。
どこか諦観しているように見えるのは私だけでしょうか。
⇒ 『世界は遊び場なのよ。子供の頃は知っていたのに、いつの間にかみんな忘れてる。』
playground :遊び場
Carl : Anybody can take a photo standing still.
そのまま日本語にすれば「誰でもジッとしてなら写真を撮ることができる」
⇒ 『走りながら撮れる人なんて なかなかいない』
とジョギングで写真を撮るアリソンへの気遣いですね。
以上です。
コメント