洋楽『Wonderwall』歌詞・和訳で 英語学習

洋楽『Wonderwall』歌詞・和訳で 英語学習

『Wonderwall』 (ワンダーウォール)

『Wonderwall』 (ワンダーウォール)はイギリスのロックバンド、オアシス ( Oasis ) の楽曲。 作詞作曲はノエル・ギャラガー ( Noel Gallagher ) で、1996年のインタビューでは、当時の彼女でのちの妻となったメグ・マシューズに向けてこの曲は書いたとしていましたが、のちにそれを否定し「自分を救ってくれる架空の友人について歌ったもの」と言っているそうです。
また、本作が収録されたアルバム『モーニング・グローリー』では、リードボーカルを務めたのは、弟のリアム・ギャラガー ( Liam Gallagher ) です。

この記事では英語の文法を中心に解説します。

※ この記事は歌詞を一部引用しており、歌詞全文は載せていません。

歌詞全文はこちらをどうぞ。 ⇒ リンク1 / リンク2

歌詞・和訳 ・文法解説 『Wonderwall』

■ Aメロ1 [Verse1]

Today is gonna be the day
That they’re gonna throw it back to you
By now you should’ve somehow
Realized what you gotta do
I don’t believe that anybody
Feels the way I do about you now

和訳
『今日がその日だ』
『そうだ、奴らが君に仕返しにくるんだ』
『もう君はどうにか』
『やらなきゃいけない事に気付ていいはずさ』
『誰もいやしないさ』
『俺みたいに君を感じているのはね』

Today is gonna be the day that they’re gonna throw it back to you
「 今日がその日だ、そうだ、奴らが君に仕返しにくるんだ 」

that は関係副詞で the day がその先行詞です。文法としては when に置き換えることができます。
「その日」(the day = that) がどんな日かというと、「奴らが君に仕返しにくる 」( they’re gonna throw it back to you ) という日だ、というように先行詞をを修飾しています。

throwback: … について言い返す、雪辱する、投げ返す

they’re gonna throw it back to you
「 奴らが君に仕返しにくるんだ 」

ここに出てくる代名詞の it 、気になったりする人いませんか? いったいこの代名詞は何を指しているんだろう? と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

もちろん、具体的に何を指しているかは ”わからない” のですが、代名詞として it が使われていることから解釈できることがあります。

it は代名詞のなかでも 人称代名詞 というものです。( それに対して代名詞 this, that 等は 指示代名詞 です )

人称代名詞 は、 I, me, you, he, him, they, … など、話し手、受け手、第三者を指す代名詞で、it はその中で三人称、単数、中性で、主格と目的格に使用されます。

そして、人称代名詞 it は、それまでの会話の流れや文脈から 話し手と聞き手のあいだで、おのずと特定できる対象を表すのに使われる代名詞です。

また、それに対して、指示代名詞 this, that 等は、対象となるものを指し示すのに使われて、それまでの会話・文脈に出ていないものを指して使うことができます。

たとえば学生時代にみんなが習ったであろう以下のような疑問文の受け答えで

A : Is this your pen?
B : Yes, it is.

B の回答が this ではなく it となるのは上記のような理由によります。
話し手が A の質問をする前は、this (と指し示されたペン) は、聞き手には特定できませんが、質問を発した後にはそれが、両者に特定 (認識) されたことで、回答 Bでは it となるわけです。

以上のことから、この歌詞で throw back される対象となる it は話し手 ( I ) と、聞き手 (you) には既にお互いに共通認識のある物事である前提だとわかります。

同じく人称代名詞 である they にも同じことが言えて、 つまり、they’re gonna throw it back to you「 奴らが君に仕返しにくるんだ 」 のくだりは、you (君) にとっては、they も、it も承知の上で、何かしら身に覚えのある事と推測できるわけです。

By now you should’ve somehow realized what you gotta do
「 もう君はどうにかやらなきゃいけない事に気付ていいはずさ 」

should have + 過去分詞 は次のような二つを表します

①「 … したはず」
②「 … するはずだったのに (実際はしなかった) 」 

出来事の完了を予想する場合 (上記①) と、予想の結果が事実と異なることを表す場合 (上記②) です。

somehow , こちらも同じく次の二つの意味があります。

① 「どうにかして」 … 方法が不明
② 「なぜか」    … 理由が不明

このようにこのフレーズは、曖昧な表現で色々な解釈ができると思います。

Aメロ1では、should have + 過去分詞はどちらかと言えば ② によせて 、somehow は ① で和訳しています。

gonna: = going to

realize : 気付く、悟る

gotta: …しなければならない

■ Aメロ2 [Verse2]

Backbeat, the word is on the street
That the fire in your heart is out
I’m sure you’ve heard it all before
But you never really had a doubt
I don’t believe that anybody feels
The way I do about you now

和訳
『 “バックビート” 街のウワサじゃ』
『君の心の中の炎は消えてるってさ』
『君はもう全部知ってるけど』
『ホントに疑ったことなんてなかった』
『誰もいやしないさ』
『俺みたいに君を感じているのはね』

Backbeat, the word is on the street that the fire in your heart is out.
「 “バックビート” 街のウワサじゃ君の心の中の炎は消えてるってさ 」

backbeat

バックビート、これは音楽用語です。弱拍を強調するリズムの取り方で、ロックやジャズ等に特徴的な拍子 (日本人には苦手なリズム … といった話をバンドの経験ある方は聞いたことがあるのでは? ) ですが、ここで歌詞のなかで脈絡なく突如、登場します。

続く歌詞では「街のウワサ …」となるので、自分達の周囲 (音楽業界 ?) のことをほのめかしているのかもしれませんが、他に作曲者がビートルズ (beetles) に大きな影響を受けたというノエル・ギャラガー (Noel Gallagher) であること、曲名が 「Wonderwall」であること (後述) を踏まえると、

ビートルズの結成時を描いた映画が、同名の 「Backbeat」 (バックビート)

であることを念頭において良いと思います。

「Backbeat」 は、結成当初のメンバー、スチュアート・サトクリフ (Stuart Sutcliffe) の生涯を描いた作品で、彼はビートルズから脱退し別の道を歩み始めるも、若くして突然の脳出血でこの世を去ります
こういった点を、この曲の歌詞に描かれる人間関係となぞらえてみると…、興味深いですね。

word on the street:街のウワサ

■ Bメロ1 [Pre Chorus1]

And all the roads we have to walk are winding
And all the lights that lead us there are blinding
There are many things that I would like to say to you
But I don’t know how

和訳
『歩いていく全ての道は曲がりくねっていて』
『そこへ導く全ての光が目を眩ませるんだ』
『君に言いたい事はたくさんあるけど』
『どう伝えたらいいか分からないんだ』

winding:曲がりくねった

blinding:目を眩ます、まばゆいばかりの

■ サビ [Chorus]

Because maybe
You’re gonna be the one that saves me
And after all
You’re my wonderwall

和訳
『だって、たぶん』
『俺を救ってくれるのは君なんだ』
『そして、やっぱり』
『君は俺の “ワンダーウォール” なのさ』

after all:やはり、結局は

wonderwall

曲名にもなっているこの言葉、直訳すると「不思議の壁」ですが、一般的な言葉ではないです。
ビートルズのジョージ・ハリスン (George Harrison) のアルバム「不思議の壁」 (Wonderwall Music) からきているそうです。

■ Aメロ3 [Verse3]

Today was gonna be the day
But they‘ll never throw it back to you
By now you should’ve somehow
Realized what you’re not to do
I don’t believe that anybody
Feels the way I do about you now

和訳
『今日がその日だった』
『でも、奴らは君に仕返しなんてしないよ』
『もう君はどうにか』
『やっちゃいけない事に気付ていいはずさ』
『誰もいやしないさ』
『俺みたいに君を感じているのはね』

Today was gonna be the day ( , ) But they‘ll never throw it back to you
「 今日がその日だった。でも、奴らは君に仕返しなんてしないよ 」

Aメロ1と比較すると、少し表現が変化しています。まず、Aメロ1で 現在形 is だったところが Aメロ3では過去形 was になっています。また are gonnawill never となっています。

おそらくAメロ3では、Aメロ1よりも未来の the day (その日) なのかと思います。周期的にやってくるようなイベントなのでしょう。例えば、毎年やってくる恒例の行事のようなものでしょうか…?
the day (その日) が今回もやってきたが、今となっていは状況が変わって never throw it back になったと考えられます。

By now you should’ve somehow realized what you’re not to do
「 もう君はどうにかやっちゃいけない事に気付ていいはずさ 」

Aメロ1で解説したように should have , somehow が組み合わされた曖昧な表現です。
上記の訳は、 Aメロ1同様に、should have + 過去分詞 は「 … するはずだったのに (実際はしなかった) 」によせて 、somehow は「どうにかして」(方法不明) で和訳しています。

しかし、直前で the day での時制のズレを考慮すると、should have + 過去分詞 は「 … したはず 」で 、somehow は「なぜか」(理由不明) で下記のように解釈しても良いかもしれません。

「 もう君は なぜか やっちゃいけない事に 気付いたはずさ

この場合、Aメロ1の段階では you (君) は、気付けなかったけれど、Aメロ3の段階では、理由はわからないけれど、今となっては既に気が付いてしまったというわけです。

どちらの解釈にするかは聞き手次第でしょうか。

■ Bメロ2 [Pre Chorus2]

And all the roads that lead you there were winding
And all the lights that light the way are blinding
There are many things that I would like to say to you
But I don’t know how

和訳
『君を導く全ての道は曲がりくねっていた』
『道を照らす全ての光が目を眩ませるんだ』
『君に言いたい事はたくさんあるけど』
『どう伝えたらいいか分からないんだ』

こちらも出だしの辺りの表現が少し変わっていて、Bメロ1では、we , us などの1人称複数でしたが、このBメロ2では、二人称 you になっています。

前述した映画「 Backbeat 」のストーリーは、仲間が別の道を選び、離れていくというものでしたが、この辺りの歌詞の表現には似通ったものを感じられますね。

■ サビ [Chorus]

I said maybe
You’re gonna be the one that saves me
And after all
You’re my wonderwall

和訳
『俺は言ったんだ、たぶん』
『俺を救ってくれるのは君なんだ』
『そして、やっぱり』
『君は俺の “ワンダーウォール” なのさ』

I said maybe,
You’re gonna be the one that saves me (,) And after all (,) You’re my wonderwall

ここでも I said と表現が過去形に変わっており、おそらく直接話法が用いられていると思われます。 つまり、You’re 以降は過去の発言で、今となっては You (君) が 自分にとっての wonderwall (ワンダーウォール)であるかは定かではないのだと思います。
何だかちょっと寂しいですね。

以上です。

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