映画シーン『プラダを着た悪魔』的 ファッション誌 業務① 英語学習

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映画『プラダを着た悪魔』シーン別 での英語学習・セリフ解説です。

今回は、劇中の一流ファッション雑誌『ランウェイ』の業務のシーンです。

なお、映画『プラダを着た悪魔』 の概要、基本情報などはご興味があれば以下の記事を参照ください。

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目次

セリフ解説:撮影用にスタッフが準備した服へのダメ出し

収録時間:  00:21:48 ~ 0:22:20

撮影前の服のチェックで、鬼編集長 ミランダがスタッフに指示するシーンです。

主人公アンドレアが食堂でクラムチャウダーを服にこぼしたあと、駆けつけてくる辺りです。

ファッション誌の仕事ではあるけれど、一般の業務でも使うことができる表現が多くあります。

長くなったので、まずは途中までです。

I’ve seen all this before

【台詞
Miranda :
No. And I’ve seen all this before.
Woman :
Theyskends is trying to reinvent the drop waist, so actually it’s…

【和訳】
ミランダ:
『だめよ。それに、こんなのすべて前に見たことがあるわ』
女性:
『ティスケンスは、ローウェストを新たに考案しようとしているので、実際のところ…』

And I’ve seen all this before.
「それに、こんなのすべて前に見たことがあるわ」

文頭の And は、前の言葉 No (だめよ) に続けて、「それから」、「それどころかさらにね」という意味となる用法があります。

また このセリフの、 I’ve seen all this before. (こんなのすべて前に見たことがあるわ) 、このような完了形の使い方も覚えておくと、普段の会話で役立ちそうですね。

Theyskens is trying to reinvent the drop waist
「ティスケンスは、ローウェストを新たに考案しようとしている」

Theyskens

オリヴィエ・ティスケンス (Olivier Theyskens 1977年~) 。ベルギー出身のファッションデザイナーで、1998年のアカデミー賞でマドンナがティスケンスの服を着たことで一躍脚光を浴びたそうです。ググって頂くとわかりますが、イケメンです。

reinvent:新たに考案する、再発名する

drop waist:ローウェスト

ローウェスト。つまり、ウェストラインが標準より低いデザインですね。日本では「ローウェスト」ですが、英語では「ドロップウェスト」( drop waist ) と呼ばれます。

decent run-through

【台詞
Miranda :
No, I just… It’s just baffling to me. Why is it so impossible to put together a decent run-through? You people have had hours and hours to prepare. It’s just so confusing to me. Where are the advertisers?
Woman :
Uh, we have some pieces from Banana Republic
Miranda :
No, we need more, don’t we?

【和訳】
ミランダ:
『だめよ。私はただ…。もう理解に苦しむわね。どうしてまともなランスルーができないの? 準備する時間は十分にあったでしょうに。ホント困らせてくれるわね。広告掲載メーカーのものはどこかしら?』
女性:
『あ、バナナパブリックからいくつか…』
ミランダ:
『だめよ、もっと必要でしょ?』

baffling:不可解な、当惑させるような

すぐ後のセリフに登場する confusing (混乱させるような) と同様なニュアンスの言葉です。他に似た言葉では puzzling (困惑させる) があります。

put together:組み立てる、(催し物などを) 企画する

decent:きちんとした、まともな

社会的にちゃんとしている、という意味合いの言葉です。たとえば、decent job と言えば、「社会的にまっとうな職業」という意味です。

ほかに、異性の部屋に入る前に

Are you decent?

と言えば、「ちゃんと服を着てる?」ということで、部屋のドアを開けたらお互いに気まずくならない程度に、きちんとした格好をしているか? という確認になったりします。

年頃の娘の部屋に父親が朝に急に入ったりしたら「キャー!」となりますよね。

run-through:リハーサル、通し稽古

このセリフでは、撮影に使う服を事前に揃えて、チェックすることを意味しているようです。

advertiser:広告主

ファッション雑誌の収入源は、販売収入と広告収入です。

もちろん、広告を出すにはお金が掛かりますが、ミランダが we need more (もっと必要) と言っているのは、用意されていたものだけでは 広告掲載メーカー (広告主) に頼まれた広告枠に足りないか、もしかすると、広告枠をどれ程にするのかを、カリスマ編集長のミランダが決める裁量を持っているのかもしれませんね…。

ちなみに、広告費は掲載ページに占める割合で決まります。より発行部数の多い (= 販売収入の多い) ところへ、広告掲載メーカー (広告主) もお金を払って広告を出したいわけです。
なので一流雑誌『ランウェイ』は立場が強そうですね。

Banana Republic:バナナリパブリック

アメリカのカリフォルニア州を拠点とするファッションブランドです。

ざっくり言えば、オーソドックスなキレイめのカジュアル、という感じのブランドでしょうか。個人的には30代を中心とした年齢層が着るイメージがありますね。

長くなったので、ひとまずここまでです。続きはこちらをご覧ください。

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以上です。

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