この記事では、KTタンストールの楽曲『Suddenly I See』の歌詞を英語学習を兼ねて解説します!
曲名・歌詞中でリフレインされる『Suddenly I See』の意味は、「突然、わかったの!」と今まで気づかなかったことが「急に、そうか!」となったというニュアンスです。
その「わかったの!」の内容は以下の記事をご覧ください!
『Suddenly I See』概要
映画「プラダを着た悪魔 」の主題歌
『Suddenly I See』 (サドゥンリー・アイ・シー)は、スコットランド出身のシンガーソングライター、 KT Tunstall( KTタンストール )による楽曲
映画『プラダを着た悪魔』、『あと1センチの恋』、ドラマ『アグリィ・ベティ』ほか、でも使用されています。
『プラダを着た悪魔』 | オープニングテーマ |
『あと1センチの恋』 | 劇中歌 |
『アグリィ・ベティ』 | 主題歌 |
『プラダを着た悪魔』 、 『あと1センチの恋』は、本ブログの英語学習の記事でも扱っているので興味のある方はご覧ください。
以下、この記事では英語の文法を中心に解説していきます。
歌詞・和訳・文法・意味 解説 『Suddenly I See』
Aメロ1 [Verse1]
歌詞
Her face is a map of the world
Is a map of the world
和訳
『彼女の顔は世界地図』
『そう世界地図なのよ』
※主語のあとの is 以下を二回繰り返して強調。Aメロは他も同じく 二回繰り返すパターン
Bメロ1 [Pre-Chorus1]
歌詞
And everything around her is a silver pool of light
The people who surround her feel the benefit of it
和訳
『そして彼女のまわり全てが光り輝く銀色のプール』
『彼女を取り囲む人々はその恩恵を感じるわ』
pool:(水泳用の) プール、水たまり、蓄え
benefit:恩恵、利益
歌詞
It makes you calm
和訳
『それはあなたを穏やかな気持ちにしてくるの』
基本的なことですが、使役動詞 make による第5文型 SVOC の文です。
It (S) makes (V) you (O) calm (C)
「 S が O を C という状態に (V) する 」
calm :穏やかな
歌詞
She holds you captivated in her palm
和訳
『彼女の手のひらであなたは魅了されたままになるわ』
こちらも、SVOCです。
hold … captivated:
… (O) を魅了した (C) 状態に保っておく (V)
となります。
captivate:虜にする、魅了する、心を奪う
palm:手のひら
サビ [Chorus]
歌詞
Suddenly I see (Suddenly I see)
This is what I wanna be
和訳
『突然わかったの (突然わかったの) 』
『わたしは、こういうふうになりたいんだって』
Suddenly I see:
曲のタイトルにもなっている歌詞ですね。Suddenly (突然に) I see (わかった。そうか、なるほど) で「突然、わかったのよ!」という意味で、その分かった内容が 次に続くフレーズになっています。
what I wanna be:
what = 私がなりたい (I wanna be) ものです。
wanna: = want to
what I wanna be (私がなりたいもの) は、この歌の作者 KTタンストールにとっては、憧れていたパティ・スミス (Bメロ2参照) を指しているのかもしれません。
この曲が主題歌となっている映画『プラダを着た悪魔』でも主人公のアンディがファッション業界に魅せられていく展開とこの歌詞を重ねることができますね。
歌詞
Suddenly I see (Suddenly I see)
Why the hell it means so much to me
和訳
『突然わかったの (突然わかったの) 』
『いったいどうして、それがわたしにとって、そんなに意味があるかって』
the hell:
疑問詞の直後に続けて置かれて、その 疑問詞(この歌詞では why ) を強調をします。
why the hell
ならば、「いったいどうして?」、「いったいなぜ?」 という意味になります。
what the hell
ならば、「いったい何なんだ?」といった具合です。
Aメロ2 [Verse2]
歌詞
I feel like walking the world
Like walking the world
和訳
『世界を歩いてみたい気分なの』
『世界を歩いてるみたいなの』
feel like doing: … したい、 … したい気がする
この歌詞の場合は、feel like walking … と doing が続きますので、「… したい」の意味です。
一方、
feel like 主語+動詞:…のように感じる
です。もしこの歌詞が
I feel like I am walking the world
であれば
「世界を歩いてるように感じるの」
となるわけです。
ちなみに、the world となっていて、定冠詞の the がついています。
これは何を指しているのでしょう?
普遍的な「世界」を指して the としているのしょうか?
それともAメロ1に登場する「彼女」に関するような「世界」(まわりが光り輝いて、みんなその恩恵を感じるような「世界」)を指して the としているのでしょうか?
いろいろな解釈がありそうです。
Bメロ2 [ Pre-Chorus2]
歌詞
She fills up every corner like she’s born in black and white
和訳
『彼女はモノクロの世界から生まれたみたいに、隅々まで満たしてしまう』
every corner:隅々、すべての場所
⚓
she’s born in black and white:
作者 KTタンストールは、ニューヨーク出身のシンガーソングライターのパティ・スミスに影響を受けているそうで、このフレーズも、パティのアルバム『ホーセス』のモノクロ(白黒)のジャケットのことを指しているそうです。(Wikipedia 「サドゥンリー・アイ・シー」より)
このモノクロのジャケットのなかに収録されて生まれた音源を指して、「born in black and white」と表現しているのかと思います。
パティ・スミス 『 ホーセス 』
歌詞
Makes you feel warmer when you’re trying to remember what you heard
She likes to leave you hanging on her word
和訳
『彼女の言葉を思い出すと温かな気持ちになる』
『彼女は自分の言葉に人を惹きつけたままにするのが好きなの』
hang on:傾聴する、… にしがみつく
Cメロ [Bridge]
歌詞
And she’s taller than most
And she’s looking at me
I can see her eyes looking from a page in a magazine
和訳
『彼女は大抵の人より背が高いの』
『彼女がわたしを見ているわ』
『雑誌のページの彼女の視線がわかるわ』
see … doing:
知覚動詞 see による表現です。「… が ~ しているのがわかる (見える) 」という意味になります。
doing なので ここでは 「見た」という一度だけの動作ではなく、「見続けている」(looking) という意味です。
歌詞
Oh she makes me feel like I could be a tower
A big strong tower
和訳
『わたしを塔になった気分させてくれるの』
『大きくて強い塔よ』
Aメロ2 で既出の
feel like 主語+動詞:…のように感じる
のパターンです。
また、ここでも使役動詞 make で SVOC となっています。
makes (V) + me (O) + feel like … (C)
tower:塔、タワー
歌詞
She got the power to be
The power to give
The power to see
和訳
『彼女はなりたものになる力、与える力、理解する力を持ってるの』
不定詞の副詞的用法の繰り返しです。
the power to be : なるための力
the power to give: 与えるための力
the power to see: 理解するための力
以上です。
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